大阪府警は29日、高槻署地域課の男性警部補(51)の私用パソコンの外付けハードディスクから、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じ、約200人分の住所や氏名などがインターネット上に流出したと発表した。府警警察官の情報が多数含まれているという。
警部補は昨年3月から計5回、全警察官と職員を対象にした内部調査に「ウィニーは使っていない」と虚偽報告していた。府警は近く処分する。
監察室によると、流出したのは1994年から2002年までの間、警部補が自分で作成するなどしたデータで、A4用紙約100枚分。
住所、氏名を整理した一覧表や同僚約50人の電話番号が記載された連絡網などが流出。97年に車荒らしの事件に遭い、110番した一般男性の氏名や住所も含まれていた。
警部補は04年ごろからウィニーを使い、音楽データなどを取得していたという。27日、ネット掲示板「2ちゃんねる」で流出を示す書き込みを見た人から府警に電話があり、発覚した。