2007.10.23
著者:雷X
オレは自分のハンドルネームにもXと入れているように、X JAPANが最も好きなバンドだ。よって、昨日の復活には感無量だ。TOSHIが宗教にのめり込んでしまい、X JAPANを脱退したのが1997年、バンドは解散となった。YOSHIKIはHIDEと共に新たなヴォーカルを入れて再結成しようと話をしていたが、HIDEはご存知の通り亡くなった。以来、YOSHIKIはソロプロジェクト、VIOLET UKを進めていたが、しっかりとした形にはならず、またファンの間では「TOSHIが戻ってくることはありえないからX JAPANが再結成されることはない」との意見が多く、X JAPAN、YOSHIKIファンにとっては残念な日々が続いた。
左上:オレの行ったライブのパンフレット 右上:ライブビデオ
左下:Xに関する書籍 右下:雑誌やファンクラブの会報など
オレはVIOLET UKが遅々として進まないことに苛立ち、そのサウンドも、素晴らしいとは感じながらも、X JAPANの楽曲を聴いた時ほどの感動は得られなかった。やはりX JAPANというバンドでなくてはならないのか。「TOSHIが戻ってくることは無い」と言われながらも、オレは「いつかTOSHIが戻ってきて、「Without You」という曲を発表すると信じていた。「Without You」は、YOSHIKIがHIDEのことを思いながらX JAPANの楽曲として書いた楽曲で、2003年にオーケストラヴァージョンが発表されている。
そして時は流れ、ついにその時がやってきた。解散から10年、ついにX JAPANが復活したのだ。こんなに劇的なことはめったに無くオレは感動に震えた。「Without You」での復活だとばかり思っていたが、何と、全くの新曲「I.V.」をひっさげて、お台場でプロモーションビデオ撮影という復活が、型破りなことが好きなYOSHIKIらしい。
さて、この度の復活でX JAPANが気になった人もいるだろう。当サイトにはメロディックスピードメタルのファンが多いだろうが、X JAPANの音楽性はメロスピの要素も備えている曲が多いので、聴いたことのない人は一度聴くことをお薦めしよう。メロスピファンでX JAPANファンという人も多いしな。そんな人にお勧めが名盤「Blue Blood」<1989>だ。YOSHIKI作曲のメロスピ曲が5曲も入っている。しかし、X JAPANのサウンドを「メロスピ」とするのに抵抗があるという人もいる。これは、X JAPANのサウンドが、他の多くのメロスピには無い要素を備えているからだろう。初期の曲で聴ける刺激性、殺気等。後期の曲で聴ける、TOSHIの透き通るヴォーカルとストリングス等による美しいサウンド。これは紛れも無いX JAPANだけの個性であり、オレは昨日久々にX JAPANを聴いて「やはりこのバンドは凄かった」と改めて感じたのであった。