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保護男性の口にタオル押し込む 署員9人書類送検 高知

2007年10月29日18時58分

 高知県警香南署(同県香南市)で5月、署内で暴れた男性の口にタオルを押し込むなどして意識不明に陥らせたとして、高知県警は、同署の署員9人を業務上過失傷害の疑いで高知地検に書類送検するとともに所属長訓戒などの処分とした、と29日発表した。

 調べによると、同署は5月29日早朝、香南市の民家に男が侵入しているとの通報を受け、県内の50代の男性を保護。午前8時35分ごろ、男性が取調室で暴れ出したため、署員6人で男性を床にあおむけに押さえつけ、口にタオルを押し込んで、男性を低酸素性脳症による意識不明にした疑い。6人の上司で、同署の刑事生活安全課長(50)ら3人も責任を問われた。

 押さえつけてから約15分後に男性の顔色が青ざめて呼吸が弱くなったことに気づき、救急車を呼んだが、救急車が到着した際には、男性はすでに意識がなく今も入院中だという。

 末松康夫・同署長は「結果的に重篤な状態に至ったことは遺憾。今後、指導を徹底する」とのコメントを出した。

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