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誤診めぐり遺族が病院を提訴
柏崎市の刈羽郡総合病院(小林勲院長)で刈羽村の男性=当時(90)=が腹膜炎で死亡したのは、医師が誤診して見落としたからだとして、男性の遺族が29日までに、同病院を運営する県厚生連を相手取り、慰謝料など約2500万円を求める訴訟を新潟地裁に起こした。
訴状によると、男性は同病院に入院していた2006年8月上旬、下痢や腹痛が続いたが、同病院は、食べ物を飲み込んだ際、誤って気管に入って引き起こされる誤嚥(ごえん)性肺炎と診断。胸部CT検査で肺炎は見つからなかったが、担当医師は同肺炎の治療を続け、男性は同月24日、腹膜炎で死亡した。
遺族側は「血液検査などで腹膜炎の疑いがあると分かっていたはずなのに腹部CT検査を怠り、適切な治療ができなかった」と主張。同病院は「弁護士と検討しておりコメントはできない」としている。
新潟日報2007年10月29日
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