仮設住宅で暮らす玄界島島民と懇談するためにかもめ広場を訪れた天皇、皇后両陛下=福岡市中央区港で2007年10月29日午後3時19分、山下恭二撮影 |
天皇、皇后両陛下は29日、05年3月の福岡沖玄界地震で被災した玄界島の島民が暮らす福岡市内の仮設住宅を訪れた。両陛下の同地震被災地の視察は初めて。30日に同島に渡り、復興状況を視察し島民と懇談、31日に帰京する。
博多漁港前に設けられた「かもめ広場応急仮設住宅」には、19世帯42人の島民が暮らすが、この日は19〜82歳の32人が広場のテントに集合、両陛下は椅子に座る老人には体をかがめるなどしながら「お体をお大事に」「島に帰るのはあともう少しですね」などと声を掛け、励ました。
地震直後は97世帯247人がこの仮設住宅で生活したが、島内に建設された県営住宅などに順次入居。現在の入居者も来年3月までに建てられる市営住宅などに移る。
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