潘総長「韓国人起用への批判は嫉妬心によるもの」
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、最近自らが国連内で韓国人を多く起用し、その人脈に依存しているとの一部の批判に対し、「嫉妬(しっと)心から出ているだけだ」として事実ではないと一蹴(いっしゅう)した。
潘総長は先週、米国の時事週刊誌「ニューズウィーク」とのインタビューで、「国連内の韓国人職員は60人以下で、わたしが直接起用したのは秘書などを初めとして3人だけだ。このような批判自体が公正ではない」と反論した。
米国の有力紙ワシントン・ポストは21日、潘総長の就任以来、国連内で韓国人職員が非常に多く採用されたとし、国連の主要なポストも韓国人が占めるようになったことから、他国の職員や外交官らが不満を持っているという内容の記事を掲載し、潘総長が韓国人に肩入れしているとの問題を引き起こした。
潘総長はこの問題について、「このように根拠のない批判は嫉妬心から来ているものだ。国連は政府間の機関としてあらゆる文化的相違や伝統を尊重しており、このような批判を取り上げた人たちはアジアの価値や文化について理解しようと努力する必要がある」と述べた。
この発言を報じた「ニューズウィーク」最新号(11月5日付)でのインタビュー記事は、27日に電子版にも掲載された。
さらに潘総長は、「韓国人として北朝鮮問題の解決に特別な責任を感じているのか」との質問に対しては、「以前外相として、あるいは大統領の安全保障顧問として南北関係に深く関係していたが、国連事務総長となった現在は、6カ国が韓半島(朝鮮半島)非核化のための共同声明に合意したという事実を非常に喜んでいる」として、直接の介入を避けていることを遠回しに表現した。
さらに本人が米国と非常に密接な関係を維持しているとの批判に対しても、「国連の最も重要な構成員である米国との関係の近いことが問題視されるのは理解できない。外相として活動していた当時に築き上げた世界各国とのつながりが自分の強みだと思っている」と説明した。
最後に、国連の財源不足と60年間続いてきた官僚体制などを非常に大きな問題として指摘し、「これを改革するというのは思ったよりも大きな挑戦だ」と告白した。
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