北欧の航空大手スカンジナビア航空(SAS)は28日、事故やトラブルが多発しているとして、ボンバルディア社のDHC8-Q400の運航を、今後取りやめると発表。ボンバルディア社は同日、「再点検で安全性を確認している」と反論する声明を発表した。
SASは「機体の質に問題が多く、使用を続ければ顧客の要望に応じられなくなり、SASのブランドを傷つける可能性がある」としている。
機体使用の中止に伴う運休の影響を受ける乗客については、予約の取り直しや運賃の払い戻しなどで対応するという。
反論声明でボンバル社は、カナダ運輸当局の協力を得た調査でも、着陸装置の構造的な問題は確認できなかったとして「DHC8-Q400を使用している航空会社に通常通りの運航を勧める」と強調、SAS社の決定について「失望する」と表明した。
Q400は高知空港で今年3月、前輪が出ないまま胴体着陸する事故を起こしたほか、欧州などで事故が続発。27日にコペンハーゲン空港で同型機の着陸事故が発生したのを受け、SASは運航中止に踏み切った。
ボンバル社によると、DHC8-Q400は全世界で22の航空会社が150機以上を使用している。飛行時間は100万時間を超え、離着陸回数は計120万回。(共同)
毎日新聞 2007年10月29日 10時37分
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