ここから本文エリア 神戸の高3自殺で4人目の同級生逮捕 恐喝容疑2007年10月29日 神戸市須磨区の私立高校で7月、校舎から飛び降り自殺した3年の男子生徒(当時18)が、同級生らから現金を要求されていた事件で、兵庫県警は29日、生徒に偽ブランド品のブレスレットを売りつけて現金を脅し取ったとして、同校3年の少年(18)を恐喝容疑で逮捕した。少年はブレスレットを売ったことは認めたが、「脅したつもりはない」と容疑を否認している。逮捕された同級生はこれで計4人となった。
県警少年捜査課などの調べでは、少年は今年5〜6月ごろ、携帯電話で「おれの友達がお前を見つけたら、しばき回すと言っている。ブレスレットを買えば、それを止めてやる」という内容のメールを生徒に数回送りつけて、代金の一部として現金5千円を脅し取った疑い。 生徒の遺書には、この少年から「金を要求されている」と書かれていたという。 少年は、別の少年(17)=家裁送致=を介して、生徒に「8万円のブランド品のブレスレットを4万円で売ってやる」と迫った。生徒はとりあえず5千円を払ったが、「偽物だ」として、残金の支払いを拒んでいたとされる。 県警は、ブレスレットを鑑定し、偽ブランド品であることを確認、詐欺容疑での立件も検討した。しかし、少年が「父親からもらった」と説明したことから、少年に偽物だったという認識があったことを立証するのは困難と判断。メールに残された文面などから、恐喝容疑の適用に踏み切った。 この事件では、別の同級生のフットサル仲間の3少年が、生徒への恐喝未遂の非行事実で神戸家裁に送致され、少年審判の開始が決定している。 ◇ 同校は29日午前、緊急の記者会見を開いた。校長らによると、少年は、生徒が自殺する前日の7月2日、携帯メールで「お金、できたか?」と尋ねていた。生徒が「4千円ならある」と答えたため、「それでいいよ。じゃあ明日な」と返信したという。少年は生徒が自殺した当日、父親にブレスレットのことを尋ね、「偽物だったと初めて知った」と話したという。 PR情報この記事の関連情報関西ニュース
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