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神戸高3自殺、ブレスレット売りつけた生徒も逮捕◆兵庫県警、恐喝容疑で 神戸市須磨区の私立高校で、7月に自殺した同高3年の男子生徒(当時18歳)が同級生らから金を要求されていた事件で、兵庫県警少年捜査課などは29日、生徒に偽ブランド品のブレスレットを売りつけ、代金を脅し取ったとして、新たに同学年の少年(18)を恐喝容疑で逮捕した。少年は金を受け取ったことなどは認めたが、「脅したつもりはない」と否認している。一連の事件での逮捕者は4人目で、これまで同級生の少年(17)ら3人が恐喝未遂の非行事実で家裁送致されている。 調べでは、少年は今年5〜6月にかけて、生徒に「友達がおまえを見つけたら、しばきまわすと言っている。ブレスレットを4万円で買えば止めてやる」などと携帯メールを送り、偽ブランド品のブレスレット代として生徒から5000円を脅し取った疑い。 少年は、生徒が「偽物だからこれ以上払えない」と残金の支払いを拒否したにもかかわらず、何度も残金を要求。生徒が自殺した前日の7月2日にも「金はできたか」などと督促メールを送っていた。 生徒は「金が払えない」「恐喝の4万円」などと記した遺書に、この少年の名前を書いていた。少年はブレスレットのほかに、以前から服なども生徒に売りつけていたといい、県警は、生徒が少年への支払いに悩んでいたとみている。 これまでの県警の調べに対し、少年は「ブレスレットは本物と思っていた。(生徒も)納得していた」などと合意の上での売買と供述していたが、県警はメールの内容などから、恐喝にあたると判断した。 ◇ ◆校長「単なる物品売買と認識」 新たに逮捕者が出たことを受け、同高校長らが記者会見し、「学校のいじめに対する認識の甘さに加え、インターネットやメールによる行為の把握が難しかったのが原因。改めて亡くなった生徒や遺族、保護者におわびしたい」と謝罪した。 今回逮捕された少年については、「校則違反にあたる物品の売買をしたとして、7月下旬に厳重注意をしていた」としたうえで、「学校としては単なる物品の売買と認識していた。恐喝にあたるかどうかわからず、捜査を見守りたい」と苦渋の表情を浮かべた。 (2007年10月29日 読売新聞)
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