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仮想アイドル「初音ミク」がヒット 札幌のソフト会社 2万本販売
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人気の音楽制作ソフト「初音ミク」を手にする開発者の佐々木渉さん |
ソフトウエア開発販売のクリプトン・フューチャー・メディア(札幌)の手がけた音楽制作ソフト「初音(はつね)ミク」が八月末の発売から異例のヒットになっている。三千−四千本売れれば大ヒットと言われるこの種のソフトで発売から二カ月弱で二万本を売り上げている。
初音ミクは、パソコンにメロディーと歌詞を入力すると、女性の声の合成音が歌ってくれるソフト。ヤマハ開発の音声合成エンジン「ボーカロイド2」を搭載しており、声質を微妙に変えたり、ビブラートをかけたりする機能も盛り込んだ。
人気の秘密は設定の巧みさ。十六歳のバーチャルアイドル「初音ミク」をキャラクターとし、身長一五八センチ、体重四二キロに設定。イメージを固めないようプロフィルの公開を最小限にとどめ、ソフトの持ち主が「かわいらしいアイドルを自宅スタジオで自由自在にプロデュースしている感覚」(同社)を楽しんでもらう。実売価格は一万五千円前後。
声は声優の藤田咲さんを起用。キャラクターのデザインは千歳出身のイラストレーターKEIさんに依頼した。「ニコニコ動画」などの動画配信サイトでは、初音ミクに自作曲を歌わせる投稿が相次いで掲載されている。開発者の佐々木渉さん(27)も「これほど反響があるとは思わなかった」と驚き、年内に二人目の「バーチャルアイドル」をデビューさせる考えだ。
パソコンで音楽制作する愛好者向けの専門誌DTMマガジンは十一月号で初音ミクを特集。通常の倍の部数を印刷し、ほぼ完売。出版元の寺島情報企画(東京)の藤田靖スーパーバイザーは「キャラクターのかわいらしさと透明感のある歌声が人気の理由では」と分析している。
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