現在位置:asahi.com>暮らし>暮らし一般> 記事

温暖化や人口増で「人類は危機に」 国連環境計画が警告

2007年10月26日15時42分

 国連環境計画(UNEP)は25日、世界の環境に関する報告書「地球環境概況(GEO)4」を発表した。地球温暖化や種の絶滅、増大する人口への食糧供給の課題など、環境にまつわる多くの問題が未解決のままで、「人類は危険にさらされている」と警告。人口増加や経済成長、資源消費といった、環境に影響を与えるすべての要素を含めた政策の見直しを呼びかけている。

 97年、00年、02年に続く第4弾となる今年は、国連環境特別委員会が報告書「共有の未来」をまとめた20年前と現状を比較。「当時指摘された主要な課題で、改善傾向にあるものはない」として、エネルギー消費の増加で、化石燃料による温室効果ガスの排出が3割以上増え、水資源の不足や生物多様性の損失も進んだと指摘した。

 また、アジア地域で顕著な問題として、急速な都市化と自動車の増加による大気汚染や、工業化による水質汚濁、不完全な灌漑(かんがい)による土壌の塩化の深刻化などを挙げた。

この記事の関連情報をアサヒ・コム内から検索する

PR情報

この記事の関連情報

このページのトップに戻る