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ニュースリリース

2007年2月20日
おいしいレストランはCO2も削減する
世界初※1!マイクロ波とIHで同時に加熱する「enegreen ハイブリッドクッカー」を発売
※記載内容は、全て記者発表時点のものです。ご覧になった時点の情報とは内容が異なる場合がありますのでご了承ください。

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商品名
業務用融合調理器
品番
KCN-G1
メーカー希望小売価格(税込)
624,750円
販売目標台数
4,000台/3年
発売日
2007年4月
愛称

ハイブリッドクッカー
enegreen; 私たち三洋電機は、地球温暖化を防止するためにCO2排出量の大幅削減を実現し、快適な空間を創り出すことができるコマーシャル機器を「enegreen universe」と名付けました。今回のハイブリッドクッカーは、その第二弾です。

  三洋電機株式会社(以下、三洋電機)は、世界で初めて食品をマイクロ波とIH※2で同時に加熱することで、おいしさと早さ、CO2削減までも実現した「enegreenハイブリッドクッカー」を開発し、2007年4月より発売いたします。

 「enegreenハイブリッドクッカー」は、レストランなどの厨房で活躍する電子レンジとIH調理器を融合させ、食品を内側と外側から同時に加熱することで食品全体をすばやく温め、調理時間の短縮とおいしさを両立させました。飲食店経営者の方にはオペレーションのスピードメリットを提供します。更に、レストランの使用エネルギーを削減することで、京都議定書で宣言した「地球温暖化ガス排出量6%削減」に貢献する、地球環境にまで配慮した機器の誕生となります。

 三洋電機は、今後もビジョン「Think GAIA」のもと、21世紀に生きる人々に、より快適で安心できる食環境を提供してまいります。

※この新商品は、東京ビッグサイトで開催される「スーパーマーケットトレードショー」(2/28-3/2)及び「厨房設備機器展」(3/13-3/16)に出展いたします。

 
◆主な特長
1. 世界初!※1ハイブリッドクッカー誕生で「CO2を最大約37%削減」※3
2. マイクロ波で中から、IHで外からの同時加熱で「調理時間を85%短縮」※3
3. ジューシーなおいしさを実現「食材保水率、9%アップ」※3、※4

※1 2006年12月現在、業務用加熱機器において
※2 マイクロ波:一般的に電子レンジで使用されている、食品中の水分などを温める周波数の電波
IH:クッキングヒーターとして使用される、コイルに通電し接触する金属鍋の底にうず電流を発生させ、発熱させる原理。磁力線、磁界も同様
※3 ハンバーグ調理でのIH調理器との比較     ※4 加熱前後の重量変化率で比較
 
T.開発背景
 これまでの業務用調理器はほとんどが単一機能で、例えば、ハンバーグではフライパンで食材外側に焦げ目をつけた後、オーブンでじっくり内部まで火を通すなど、調理に時間と手間が必要でした。また、オーブンと電子レンジを組み合わせた複合機能を持った調理器でも、オーブン調理の予熱が必要だったり、レンジ加熱で内部から表に出た水分を循環する熱風が乾燥させて食感を悪くするなど、ランニングコストや調理の仕上がり、調理時間などの課題がありました。

 今回提案する製品は、元々電子レンジが担っていた食材の内部から調理するマイクロ波加熱と、オーブンが担っていた食材の外側から調理するIH加熱を組み合わせることで、手間を省き調理時間を短縮、もちろんおいしさの面でも優れた調理を実現します。IH調理の鍋を変えることで、「焼き、炊き、蒸し、煮込み」など、種々のメニューをマイクロ波とIHで創り上げます。

  外食産業を支えるレストランやファーストフード、コンビニエンスストアでお使い頂ければ、レシピが拡がり、手軽にすばやくおいしいメニューを多くのお客様に提供できるだけでなく、調理に使用するエネルギーの削減で大幅にCO2排出量を減らすことにつながり、地球環境へも貢献して頂くことが可能となりました。
U.主な特長
1 .

世界初!※1ハイブリッドクッカー誕生で「CO2を最大約37%削減」※3

 家庭用から業務用まで日常的に使われている電子レンジのあたため機能を行っているのは、マイクロ波です。ハイブリッドクッカーでは、マイクロ波が庫内上部より回転アンテナから放射され、食材の内部に含まれる水分を加熱し、効率良く、素早く食品内部から調理を施します。さらに、これまで同時に行うことが不可能だったIH加熱を、今回はマイクロ波の放射と同時に行います。IH調理は、調理器との設置面に置いた金属鍋だけを磁力で加熱するため、周囲に熱が逃げにくい分放熱ロスが小さく発熱スピードが早く、フライパンで焦げ目をつけるような、食材外側からの調理が効率よく行えます。

 マイクロ波とIHの同時加熱を実現するために、今回「シールドパンチングシート」を開発しました。マイクロ波は反射し通さずIHが発生する磁界は通す、特殊素材を庫内底面に設置することで、食材内外から同時加熱を行います。マイクロ波加熱とIH加熱は、異なる周波数で動作します。周波数によって金属への浸透の深さも異なるため、シート状にした金属に多数の穴を設けることで、周波数の高いマイクロ波は反射し、周波数の低いIHの磁界は透過するような機構に仕上げることが実現の鍵となりました。

 例えば、人気メニューの一つハンバーグ調理の場合、従来のIH調理器でフライパン調理をしていたのに比べ、最大で約37%のCO2を削減します。


2 .



マイクロ波で中から、IHで外からの同時加熱で「調理時間を85%短縮」※3

 マイクロ波加熱は食材そのものが発熱し、IH加熱は食材を入れる鍋が熱源となるため、それぞれが究極の高効率な加熱手段です。さらに、これら食材内外への加熱プログラムを効率的に組み合わせることで、食材全体を一度に昇温でき、より調理にかかる時間を短縮します。例えば、IH調理器で12分かかっていたハンバーグ調理の場合、1分45秒(85%短縮)で調理できます。

 オーダーを受けてからお客様への提供時間が短縮されるため、つくり置き食材の削減、廃棄ロスの削減にも繋がります。さらに、燃焼がない加熱手段を組み合わせた電化厨房商品なので、クリーンな厨房環境も実現します。



※当社の実測に基く

3 .



ジューシーなおいしさを実現「食材保水率、9%アップ」※3、※4

 一般的に加熱時間が長くなるほど食材に含まれる水分や油分が流れ出し、旨味成分や栄養分も一緒に流出します。食品外部からの加熱調理の場合、食材内部を温める必要があるため弱火で長時間加熱することになり、食材外部は過熱傾向となります。また食品内部からの加熱調理の場合、食材内部の水分を使って温めるため、水分や油分に含まれる旨味成分や栄養分が流出しやすくなります。

  例えばハンバーグ調理の場合、ハイブリッドクッカーでは食材内外からの加熱を最適に組み合わせることで、調理時間が短くなり、おいしさの指標の一つである食品の調理前後の重量変化が3割程度で抑えられ、IH調理器単体での調理に比べ食品保水率が9%アップし、ジューシーなおいしさを実現します。

■調理時間と保水率の比較/ハンバーグ調理の場合

enegreen ハイブリッドクッカー
IH調理器
調理時間
保水率※3
調理時間
保水率※3
ハンバーグ
1分45秒
71%
12分
62%
 
V.仕様
機種名
KCN−G1
電源
単相200V/20Aコンセント(インバーター電源方式サイクルフリー)
定格出力
消費電力
レンジ:約900W(出力)
IH:約2000W(消費電力)
マイクロ波+IHの融合加熱:約3,600W(消費電力/レンジとIHの同時運転)
火力調節
(検討中)
約900W、700W、500W、300W、100W
/5段階
約2000W、1600W、1200W、800W、400W
/5段階
電波拡散
上部回転アンテナ
運転モード
マイクロ波単独加熱、IH単独加熱、マイクロ波+IHの融合加熱
メモリー
20メモリー/5ステージ(ステージ間のポーズ設定可能)
外形寸法
(幅)約457×(奥行)約530×(高さ)約337mm
庫内寸法
(幅)約310×(奥行)約325×(高さ)約174mm
製品質量
約21Kg

【参考】 業務用厨房機器事情の専門家「藤本正信氏」のコメント

安定した集客を実現しているレストランでは「美味しさ、食の安全、スピード」がお客様の心を掴んでいます。美味しさ、食の安全は当たり前の条件ですが、お客様に同じタイミングで料理を提供することで満足度と回転率を上げるという、
経営者側から見た課題をも解決するスピードを追求した機器は、誰もが望むものと言えそうです。また様々な情報開示が求められる昨今、企業の環境対策もお客様の心を捉える大きなポイント。今後の外食産業の流れを提示する機器の登場ですね。

◆藤本氏 略歴
 
有限会社 エッペンドルフ  代表取締役
調理技術、調理理論、食品衛生、レストランメニュー開発
地域の特産物を使っての特産品開発とその調理技術指導
滋賀県農業会議 農業法人コンサルタント
京都府農業会議 食のコンサルタント
京都府農業会議ふるさとセンター 商品開発コンダクター
滋賀県商工会連合会 食のエキスパート
滋賀県産業支援プラザ 食のエキスパート
大津市商工会議所 食のエキスパート
滋賀県食品産業協議会 食料産業クラスター委員
三洋電機産機潟Oループ 高温高圧真空調理 技術アドバイザー
広島アイホー調理機梶@高温高圧真空調理 技術アドバイザー
《お問合せ先》 
◆報道関係お問合せ先
三洋電機株式会社 ブランド本部 商品広報ユニット
TEL:(東京) 03−6414−8638  (大阪)06−6994−3546

◆商品に関するお問い合わせ先
三洋電機株式会社 国内営業統括本部 厨房機器商品企画部 厨房機器営業企画課
〒113−0034 東京都文京区湯島3丁目24番13号 TEL:(03)5688−8264   担当:水上

 
三洋電機は、地球といのちのために何ができるのか。その答えが、Think GAIAです。



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