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【岐阜】“記憶しない”パソコンを導入 海津市、漏えい防止で2007年10月25日
海津市は、パソコンの盗難などによる個人情報の漏えいを防ぐため、情報を記憶する本体部分のないパソコンを使う「シンクライアントシステム」の導入を始めた。「使っている自治体は全国でもまだ少なく、この地方ではおそらく初めて」(総務課)という。 このシステムは、複数のパソコンの本体部分の情報をサーバーで一括管理する。各職員が利用するパソコンの端末にはフロッピーやUSBメモリーといった外部記憶装置を差し込む場所がなく、情報を持ち出すこともできない。市によれば、各本体のトラブルに対応する必要もないため、保守管理のコストも抑えられるという。 海津市は、約五百台ある市のパソコンが順次更新時期を迎えることから、情報管理の面でより安全な機器の使用を検討している。四月から同システムのパソコン二十台を試験的に導入し、個人情報を扱う税務課や総務課の一部、出先機関でテスト、この秋に導入を決めた。 現在、市のパソコンは職員が持つICカードがなければ使用できない仕組みになっている。市はこのシステムに対応可能かどうかを見極めて、本格的に導入したいとしている。 総務課は「市にとって個人情報の管理は何よりも大切。新システムの導入で、『うっかり』の部分も防ぐことができる」と話す。 (後藤厚三)
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