インターネットで全国の相手とマージャンするのが好きな知人は、たまにキーボードを壊れるほどたたきチャット(会話)欄に書き殴る。「ひきょう者!」。負けそうになった相手が勝手に中断して逃げ出し、腹が立って仕方がないらしい。
私もインターネットのゲームでよくカッとなる。対局前に「よろしく」、勝負がついたら「ありがとう」。これが正しいチャットの使い方。しかし中には「へぼ」などと悪口を書いてくるヤツもいて、面と向かって言われるよりムカつく。「お前ほどじゃない、ボケ」とやり返す。
残るのはむなしさだ。顔も知らない相手に悪態ついてどうする。「キレる中高年」が増えているらしいが、私もその1人か? 気をつけよう。いい年をしてゲームで切れてちゃ笑われる。【山下誠吾】
〔長崎版〕
毎日新聞 2007年10月27日