舛添要一厚生労働相は27日午前、汚染された血液製剤を通じC型肝炎などに感染した患者への支援策を明らかにした。高額の医療費がかかる抗ウイルス剤、インターフェロンの使用に対する公費助成が柱で、「現在5万人のインターフェロン使用者を10万人に倍増させたい。7年間くらいで長期的に計画を立ててやっていく」方針。公費による助成規模は「1000億円から2000億円」の見通し。
インターフェロンはC型肝炎などのウイルスを除去したり減らしたりする作用があり、早期に使用すれば完治することも可能。ただ治療は年100万円規模の自己負担が必要。高額のため治療を断念する人もいるとされる。
1人あたりの助成費について厚労相は「月10万円で暮らしている人は、例えば月1万円の負担にする。一方ベンツに乗っている人にまで出す必要はない」と述べ、所得によって助成額を変える方針を示した。(12:09)