2007年10月28日 [日]
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教員試験ミス、2次試験実施し救済 他2問でも誤答に配点

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教員試験ミス、2次試験実施し救済 他2問でも誤答に配点

 2008年度の県内公立学校教員採用試験の第1次試験「教職教養」で50点台を5点と計算する採点ミスが判明した問題を受け、県教育委員会は26日午後、候補者選考委員会を開き、救済措置などを話し合った。1次試験の合格ラインに達しながら、採点ミスが原因で不合格になった受験者に対して、2次試験を実施する方向性を確認した。さらに「教職教養」で誤答を正答とする別のミスが2問であったことも判明。「5点ミス」以外の受験者にも採点ミスが拡大する可能性が強まってきた。県教委は新たな誤答の事実を認め「配点やどのような不利益があるかについては教育長が説明する」と述べるにとどめた。
 県教委は28日午後から仲村守和県教育長の記者会見を開き、採点ミスの該当者数や救済措置について正式に発表する。後日、判定会議を開いて該当者の合否を判断し、その後、2次試験の日程などを含めた結果を本人に通知する予定だ。
 新たに発覚したミスについては「新教育基本法の条項などで答えにミスがあった」との情報が同日、琉球新報社にも寄せられた。
 委員会後、記者団の質問に答えた金武正八郎・教育指導統括監は「受験者が合格できるような状況があったのにできなかったということがないよう最善を尽くして、最大限配慮してやっていくことを委員会で確認した」と説明。26日午前の段階で40件だった採点ミスの該当者数は最終的に3けた台になる可能性も認めた。また、採点ミスの原因については、採点を委託している業者に対し、県教委が問題の配点を指示する際に間違いがあったと説明した。
 2次試験の実施について金武統括監は「教育長の最終的な判断が必要」と断った上で、その在り方については「合格者とこれから受ける人が公平になるよう最大限努力する」と強調。採点ミスの該当者が2次試験も合格した場合、県教委が想定していた採用枠を超えることについても「教育委員会の責任。しっかり保証したい」と述べ、「来年の受験者に対しても不公平にならないようにしたい」と語った。
 県教委には同日、受験者や保護者などから、点数の確認や今後の対応についての問い合わせが約60件あった。同教委は27日も職員が出勤し、受験者らの問い合わせに対応する。

(10/27 9:38)