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体罰:女子部員が監督にけられ負傷、退学…茨城・伊奈高

 茨城県つくばみらい市の県立伊奈高校(市川彰校長)ハンドボール部の女子部員が3月、合宿中に監督の男性教諭(49)に腰をけられて負傷し、不登校になって退学したことが分かった。同校では、バドミントン部監督の男性教諭(44)が合宿中に酒に酔って女子部員をけってけがをさせたうえ、部員に隠ぺいを指示したとして、今月26日付で県教委から停職12月の懲戒処分を受けたばかり。同校は運動部内で教員による暴行・体罰が常態化している疑いもあるとみて、来月、全校生徒を対象に個別調査を行う。

 同校によると、3月26日、同県日立市内で行われたハンドボール部の合宿で、監督が練習試合で不調だった女子部員(当時1年)の腰を足で1回けった。女子部員は打撲で全治10~14日の軽傷。以前から「自分は先生に嫌われている」と悩んでいたといい、4月から不登校になり、9月に退学した。同校は「部活動が精神的な負担になった」とみている。

 監督はけがをさせたことを学校に報告せず、4日後に女子部員の父母が学校に相談して発覚。監督は7月に県教委から文書訓告処分を受けた。

 複数の部で体罰や暴行が発覚したことを重くみた同校は、全校生徒を対象に聞き取りなどの方法で調査を行う方針。市川校長は取材に「体罰をした教師がいれば、県教委へ報告する」と話した。【原田啓之】)

毎日新聞 2007年10月28日 3時00分

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