現在位置:asahi.com>ビジネス>金融・財政> 記事

巨額損失メリルリンチ大揺れ 合併打診? CEO更迭?

2007年10月27日20時21分

 米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題で巨額損失を出した米証券大手メリルリンチが揺れている。ニューヨーク・タイムズなど米メディアは26日、スタンレー・オニール会長兼最高経営責任者(CEO)が米銀大手ワコビアに合併を打診したものの、ほかの役員が猛反発し、逆に業績悪化の引責で辞任を迫られる可能性があると報じた。

 報道によると、オニール氏は、ワコビアの会長兼CEOに合併を打診した。だが、取締役会の承認を得ていなかったため猛反発を受けた。取締役会はオニール氏の辞任を模索しており、後任にニューヨーク証券取引所の親会社のジョン・セインCEOらの名が挙がっているという。

 オニール氏は「剛腕」で知られるが、今月24日に発表した7〜9月期決算でサブプライム問題にともなう損失が総額約84億ドル(約9500億円)にのぼり、米金融大手10社で唯一の当期赤字に転落。旗色は悪い。

この記事の関連情報をアサヒ・コム内から検索する

PR情報

このページのトップに戻る