27日午後3時5分過ぎ、堺市堺区遠里小野町の南海電鉄高野線の線路上に、大阪航空(大阪府八尾市)の小型ヘリコプターが墜落、炎上した。火はすぐに消えたが、乗っていた同社社員で操縦士、山本克彦さん(40)=奈良県橿原市=と乗客の山本一樹さん(44)=神戸市灘区=が死亡した。現場は高野線浅香山駅近くで、住宅地も近接しているが、電車や民家に被害やけが人はなかった。
大阪府警は詳しい事故原因を調べるとともに、同社の安全管理に不備がなかったか関係者から事情を聴く方針。また国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は同日、調査官3人を現地に派遣した。
大阪航空の説明などによると、ヘリは米国製の「ロビンソン式R22型」(2人乗り)。この日は昼ごろから操縦訓練を希望する乗客を対象に体験飛行を実施。死亡した2人を乗せたヘリは、午後2時50分ごろ、八尾空港(八尾市)を出発し、10―15分で同空港に戻る予定だった。(20:47)