【ワシントン斉藤信宏】米アップルは26日、同社のパソコン「マック」向けの基本ソフト(OS)「マックOS・10(テン)」の約2年半ぶりの最新版「レパード」の販売を世界各国で一斉に始めた。1本129ドル(日本国内は1万4800円)で販売している。
新OSレパードはマイクロソフトのOS「ウィンドウズXP」、「ウィンドウズビスタ」と併用できるのが大きな特長で、ウィンドウズの利用者を取り込む狙いがある。これまでも試験的にウィンドウズに対応していたが、レパードからは本格的に対応し、ウィンドウズ利用時に不具合が生じた際などにアップルのサポートを受けられる。情報の自動バックアップ機能なども搭載し、使い勝手のよさをアピールしている。
世界パソコン市場では、ウィンドウズ搭載パソコンが9割以上のシェアを握り、マックは3%程度に低迷していた。しかし、デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の人気が波及して、アップルの7~9月期のパソコン出荷は前年同期比34%増の216万4000台と四半期ベースで過去最高を記録。レパード投入でマック販売に一段と弾みが付く可能性がある。
毎日新聞 2007年10月27日 12時55分 (最終更新時間 10月27日 14時10分)