オーストラリアの外務貿易省が決めた特例措置によりますと、経済的に困難な状況に陥った講師に対しては、オーストラリア政府の「渡航者緊急融資制度」を、手続きを簡略化して適用するとしています。また帰国を希望する講師に対しては、オーストラリア政府とカンタス航空の間の取り決めによって、オーストラリアまでの航空運賃を割り引きするなどの措置を取るということです。一方、ＮＯＶＡの講師を志望する大学生や関係者の間にも波紋が広がっており、シドニーにあるニューサウスウェールズ大学の国際プログラム責任者は「ＮＯＶＡは日本語を学ぶ学生たちにとって主な就職先の一つだったので、たいへん驚いている。海外で経験を積むことはすばらしいことだが、学生には行き先などをより慎重に検討するよう助言する」と述べています。また卒業後、日本のＮＯＶＡで働くことを検討していたという学生は「学生たちの間でもＮＯＶＡは最も有名な英会話学校だったのでショックです。今後どうしたらよいか考え直します」と話していました。