救急ヘリ、着陸点拡大 北部地区医師会病院
【名護】北部地区医師会病院(高芝潔院長)が今年六月から始めた「救急ヘリ事業」で、今月十七日から国土交通省がこれまで認めていた着陸地点以外でも着陸が可能になったことが二十六日、分かった。航空法の「捜索または救助のための特例」が適用され、国土交通省によって認められた。民間救急ヘリでの適用は県内で初めて。(石川亮太)
事業開始以来、二十五日現在で救急搬送要請件数が八十三件七十三人に上り、活動実績が評価されたとみられる。
同病院はこれまでに、北部地域を中心に県内六十一カ所に着陸地点を確保しているが、同特例が認められたことで、より現場に近い地点での着陸が可能になる。
同病院救急ヘリ運航調整委員会の具志堅興純さんは「安全確保のため、あくまでヘリ運航者や消防などで事前調査をした場所での着陸を基本とする。特例が認められたことで今後、着陸地点を大幅に増やすことができ、より早い対応が可能になる」と話した。
救急ヘリは、一一九番通報を受けた消防からの要請で出動。いち早い医療行為を実施する目的で、医師がヘリに搭乗して現場に近い着陸地点に向かう。
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