NTTドコモは26日、携帯電話端末の販売価格と通信料金を分離した新たな販売・料金制度を発表した。端末価格を高くし、月々の料金を引き下げる。多額の販売奨励金を原資にして端末を低価格で販売し、通信料で回収する従来の携帯電話事業のモデルが大きく変わる。
ドコモが11月下旬に導入する「バリューコース」は販売奨励金を減額し、端末価格を1万5000円程度引き上げる。一方、月々の基本使用料は現行の料金プランに比べ、1680円下がる。その上で、2年契約を前提に基本使用料を5割引きにする「ひとりでも割50」など既存の割引制度は今後も併用可能。
端末価格が従来より高くなるため12回、24回の分割払いも導入する。月々の料金といっしょに徴収する。「バリューコース」を利用できるのは11月26日以降に発売する新端末の購入時のみ。現在のドコモの利用者は端末を最新機種に買い替えた時にだけ、基本使用料の割引を受けられる。(22:16)