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韓国経済、原油高・ウォン高・物価高でピンチ(下)

 現代経済研究院は「過度のウォン高が長引いており、各企業ではこれ以上のウォン高には耐えられないほどだ」と指摘する。

 しかし、金融政府関係者は「ウォン高は金融当局がコントロールできない世界的なドル安によるもの。他国の通貨もドルに対し価値が上がっており、韓国の実質経済の対外競争力自体が弱まっているわけではない」と説明している。

◆原油価格は過去最高…物価高あおる

 マイナス材料は続くもので、原油価格も連日過去最高値を更新、先行きを暗くしている。25日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取り引きされた西部テキサス重質油(WTI)先物(12月引き渡し分)の価格は前日より2%高い1バレル当たり92.22ドルを記録、過去最高値を更新した。1年前の47%、2002年の4倍以上もの急騰だ。

 韓国に主に輸入される中東ドバイ産原油の現物価格も、1日で2.14ドルも上がり1バレル=80.53ドルを記録、80ドル台に突入した。このため、韓国石油公社が全国のガソリンスタンド1200カ所を対象に調査した軽油の販売価格は、1リットル当たり1339.68ウォンで、先週記録した過去最高値を再び更新した。

 米国の原油在庫は大幅に減少、石油輸出国機構(OPEC)も石油を増産しないとの見通しが広がる中、原油価格は上昇する一方だ。エネルギー経済研究院のイ・ムンベ研究委員は「OPECが原油増産に踏み切るまでは、原油高がしばらく続くだろう」と話している。

パク・スンウク記者

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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