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紀元会:新たに女性信者7人逮捕へ 家族内のもめ事発端

 宗教法人「紀元会」(長野県小諸市)の信者による集団暴行で奥野元子さん(当時63歳)が死亡した事件で、県警小諸署捜査本部は新たに女性信者7人を傷害致死容疑で27日にも逮捕する方針を固めた。同容疑での逮捕者は家族2人を含めて30人になる。また、事件の発端が家族内のもめ事である可能性が高いことも関係者の話で分かった。

 7人はすでに逮捕された23人とともに、9月24日午後11時半から25日午前0時半にかけ、教団施設内で奥野さんに集団で暴行を加えて死亡させた疑いが持たれている。捜査本部は当初、現場にいた信者の話から、23人の逮捕者以外にも二十数人が暴行に加わったとみていた。しかし、関与を特定できないケースもあり、暴行に加わったのが確実な信者に絞った。

 また、長野地検は26日、証拠隠滅容疑で再逮捕されていた奥野さんの次女の森美智子容疑者(26)と、夫の池勇治容疑者(30)を犯人隠避罪に切り替え起訴した。

 調べなどによると、森被告は、集団暴行が始まる前に池被告を「家族への愛情が足りない」などとなじり、暴力を振るい始めた。見かねた教団幹部の窪田康子容疑者(49)=傷害致死容疑で逮捕=が、森被告が数年前に窪田容疑者の娘に「お守り」と称し、避妊具を渡したことを蒸し返し、追及し始めた。これをきっかけに信者による森、池両被告への暴行が始まり、続いて奥野さんが呼び出され、信者数十人から暴行を受けたとされる。

 接見した弁護士によると、窪田容疑者は暴行は認めているが、指示は否認しているという。

毎日新聞 2007年10月27日 6時00分

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