2007年 10月 26日
NOVA会社更生法申請で開講見合わせ
英会話スクール最大手のNOVAが26日、会社更生法の適用を申請しました。香川・岡山では開講を見合わせる教室が出ています。NOVAは26日、大阪地方裁判所に会社更生法の適用を申請しました。負債総額は439億円に上ってます。NOVAは香川県内に5ヵ所、岡山県内に8ヵ所の教室があり、このうち高松市丸亀町にある高松本校では開校時間の午前10時になってもシャッターが閉じたままとなっています。NOVAの管財人は26日夕方遅くとも1ヵ月以内に事業を継続するためのスポンサーなどを見つけたいとの方針を示しています。

JR津山線脱線事故で国交省事故調が報告書
去年11月岡山市のJR津山線で列車が脱線し、25人が負傷した事故で、国土交通省の航空鉄道事故調査委員会は岩がレールを直撃して、列車がバランスを崩し、脱線したとする調査報告書をまとめました。この事故は去年11月19日の早朝、JR津山線の牧山駅と玉柏駅の間で津山発岡山行きの2両編成の普通列車が横転し乗客25人全員が重軽傷を負ったものです。報告書によりますと線路の左側には推定110トンの岩が落ちていて、左側のレールが最大で11a陥没していました。レールの陥没などが原因で列車がバランスを崩し、脱線につながったと分析しています。更に報告書では落石が列車の通過時に発生していれば大事故に至る危険性が考えられると指摘しました。その上で、再発防止のために斜面の状況を把握し、不安定な岩盤が見つかった場合は早急に安全対策を行う必要があるとしています。

香川・多度津町で死体遺棄事件
香川県多度津町で、介護していた父親が死亡したにもかかわらず、遺体を自宅に放置したとして26日、長男が死体遺棄の疑いで、警察に逮捕されました。逮捕されたのは、住所不定、無職の三宅孝義容疑者(56)です。警察の調べによりますと、三宅容疑者は、自宅で寝たきりだった実の父親、政義さん(88)が、今年6月22日ごろ死亡したのに埋葬などを行わず、遺体を放置したまま失踪していた疑いです。警察で、三宅容疑者の行方を捜していたところ、26日、多度津町に戻ってきたところを発見し、逮捕したものです。三宅容疑者と政義さんは2人暮らしで、遺体には外傷などはなかったということです。警察の調べに対し、三宅容疑者は、「葬式の仕方がわからなかった」と容疑を認めているという事です。

談合で岡山・香川の業者に課徴金命令
愛媛県発注の公共工事の入札で談合を行ったとして16の業者に排除勧告が出されていた問題で、公正取引委員会は26日、岡山・香川の2つの業者に課徴金の納付を命じました。課徴金の納付命令が出されたのは津山市の日本植生と、高松市の湯浅工業です。公正取引委員会などによりますと、日本植生など16の業者は2001年から3年間、愛媛県発注の公共工事の入札で前もって受注業者を決めるなど談合を繰り返したものです。談合は約460件行われ、120億円分の工事を受注したと見られています。このうち、日本植生が5億6700万円、湯浅工業が9億6100万円、談合での落札を認めたため、公正取引委員会は26日、落札額の3%を課徴金として納付するよう命令しました。愛媛県は、この2社に対して損害額の賠償を求める方針です。

倉敷市で住宅火災、1人死亡
26日夜、倉敷市で住宅2棟を全焼する火事があり、1人が死亡しました。26日、午後6時20分ごろ、倉敷市有城の無職藤原達也さん(46)の家から火が出ているのを、隣に住む兄の久士さんが気づき、近所の人を通じて119番通報しました。消防で消火活動に当たった結果木造瓦ぶき平屋建ての住宅2棟を全焼したほか、隣の空き家の一部を焼いて、火は、約1時間後に消し止められました。この火事で焼け跡から男性とみられる1人の遺体が見つかりました。火事以降、この家に住む達也さんが行方不明となっていて、警察では、見つかった遺体は達也さんではないかとみて身元の確認を急ぐとともに、26日朝から実況見分をして火事の原因を調べています。

ライオン通りで足湯サービス
街の活性化に繋げようと高松市の商店街に温泉の足湯サービスが登場しました。地元の保育園児や買い物客で賑わいました。足湯のサービスが行われたのは、高松市の高松ライオン通商店街です。郊外型大型店の進出などで、この商店街への客足も減少していて、閉店を余儀なくされる店も増えています。商店街に賑わいを取り戻そうと、今年初めて企画されました。26日は、地元の保育園児も招かれ、のんびりと足湯を体験しました。商店街には特製の風呂桶が用意され、商店街の活性化を願う人達がボランティアでもてなします。この足湯は、来年3月まで、毎月26日に開設されます。

総社市議会、百条委決定を認める
総社市の竹内洋二前市長が公共工事の入札に介入した疑いが持たれている問題で、市議会は26日、前市長の関与を認めた百条委員会の調査結果を賛成多数で可決しました。竹内前市長の入札介入疑惑を調査していた市議会の百条委員会は26日の臨時議会で「市長の介入があったとみるのが相当」とする最終調査結果を報告し、賛成多数で可決されました。また、26日は今月14日に行われた市長選挙で竹内洋二前市長を破った片岡聡一市長が初めて市議会に出席し、混乱した市政の立て直しに向けて決意を述べました。総社市では12月定例市議会で、入札制度に関してさらに透明性を高めた条例案を提案したいとしています。

児童買春の丸亀市職員に停職処分
丸亀市は、女子高校生に現金を渡して、みだらな行為をし、今月9日、児童買春の疑いで逮捕された生活環境部クリーン課の津田貞夫副主幹(52)に、26日付けで停職6ヵ月の懲戒処分を行いました。津田副主幹は丸亀市に辞職願を提出し、26日付けで依願退職しています。高松簡易裁判所は今月19日、津田副主幹に罰金50万円の略式命令を行い、すでに全額納付したということです。

岡山市の後楽園でこも巻き
日本三名園の一つ岡山市の後楽園で晩秋の風物詩松のこも巻きが行われました。26日は時折小雨の降るあいにくの天気となりましたが作業員16人が出てわらで編んだこもを園内の280本の松1本、1本に丁寧に巻き付けていきました。こも巻きは松を害虫から守る昔ながらの方法で、寒くなる前に松の幹に「こも」を巻きその中に害虫をおびき寄せ春先にこもごと焼いて駆除します。巻いたこもは虫が活動を始めるとされる「啓蟄」の前に取り外され焼かれることになっています。

落書き被害を学ぶ授業
子どもたちにボランティアの大切さを学んでもらおうという授業が、岡山市の小学校で行われました。テーマは、かつて岡山が全国で最悪と言われた「落書き」です。26日行われた岡山大学附属小学校4年生の社会科の授業。教室に持ち込まれたのは、一面に落書きされた段ボールです。岡山市中心部は5年前、日本一の落書きの町と言われていました。それをストップしたのが、市民ボランティアによる落書き消し活動です。26日は、実際にボランティアをした大学生が落書き消しには、時間も手間もお金もかかる事を説明しました。落書きをテーマにした授業は8回行われ、最後は、自分の住む町の様々な問題をどう解決するか、考えていくという事です。