山形放送局

2007年10月26日 18時20分更新

妊婦搬送拒否・県内では1件


妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、医療機関から受け入れを断られたケースが県内では過去3年間に1件あったことが国の調査でわかりました。
この調査はことし8月、奈良県で救急車を呼んだ女性が医療機関から相次いで受け入れを断られて死産した問題を受けて、国が都道府県を通じて行ったもので、過去3年間の救急搬送記録を調べました。このうち山形県では妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、医療機関から受け入れを断られたケースが平成17年に1件あって、2か所目で受け入れられましたが救急車の要請から受け入れまで1時間半近くかかったということです。
また、去年妊娠中に救急搬送された228人の女性のうち入院している医療機関から他の医療機関に運ばれた人は169人いて率にして74点パーセントにのぼることがわかりました。
これは全国平均より20ポイント以上高く、県では「妊婦や新生児に対する高度な医療を担える医療機関が限られているため転院せざる得ない例が多いのでは」と分析しています。