2007年10月26日 19時33分更新
妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、医療機関から医師がいないなどの理由で受け入れを断られたケースが去年までの3年間に県内で5件あったことが県の調べでわかりました。
この調査は、ことし8月、奈良県で救急車を呼んだ妊娠中の女性が医療機関に相次いで受け入れを断られ死産した問題を受けて、総務省消防庁と厚生労働省が各都道府県を通じて行いました。
このうち、石川県内では妊婦を救急車で運ぶ際に医療機関から受け入れを断られたケースが去年は3件、おととしと3年前にそれぞれ1件のあわせて5件あり、このうち1件は2か所の医療機関に続けて断られていたということです。調査では、医療機関が受け入れを断った理由については、医師がいないことのほか、医療設備の不足で処置が困難だったり、ベッドが満床だという事情が挙げられています。
総務省と厚生労働省では受け入れ体制の整備やより効果的な救急搬送の方法について検討を急ぐことにしていて、県も医療機関と救急の連携を進める方針です。