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仮想通貨の損害認めず 東京地裁 オンラインゲーム

2007年10月24日

 100万人を超えるユーザーが参加したオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」の中で使われる仮想通貨「Zeny」を不正に増やして現実の金銭に換えた事件をめぐる訴訟で、東京地裁(綿引穣裁判長)は23日、換金した男性(27)の行為がゲーム運営会社の信用を傷つけたと認め、約330万円を支払うよう男性に命じる判決を言い渡した。

 訴えていたのは「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」(東京都千代田区)。男性は元社員で、ゲームのメンテナンスを担当していた際に管理プログラムに不正にアクセスしてZenyを増やしたために不正アクセス禁止法違反に問われ、昨年に有罪が確定。元社員は不正に増やした分を換金していた。

 同社は元社員が換金で約5800万円の利益を得たと算定。事件による信用低下で、同社が少なくとも利益と同額の損害を受けたと主張した。

 これに対し、判決は、元社員が換金で一定の利益を得たことは認めたが、換金時の価格は「信用を損なったことによる無形の損害を算定する一つの事情として考慮するにとどまる」と述べ、仮想通貨による利益と同額の損害は認めなかった。

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