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【政治】

福田首相「進展は全員帰国」 拉致めぐる外相発言を修正

2007年10月26日 23時20分

 拉致被害者家族会と面会、あいさつする福田首相。その手前は中山恭子首相補佐官=26日夜、首相官邸

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 福田康夫首相は26日夜、北朝鮮による拉致問題が進展したかどうかの判断基準について「全員だ。こちらが向こうにいると言っている方々が全員帰ってくるということだ」と述べ、政府が認定する拉致被害者全員の帰国が必要との認識を強調した。数人の帰国実現を「進展」とみなすとした高村正彦外相発言を軌道修正した形。官邸で記者団の質問に答えた。

 町村信孝官房長官(拉致問題担当)も記者会見で、外相発言を「ここで(進展の定義を)具体的に言って何の意味があるのか。相手に付け入るすきを与えるだけだ」と強く批判。閣内の足並みの乱れが露呈した。

 首相は記者団に対し「高村大臣と話していないからお答えしにくい」としながらも、「思いは同じだと思う」として閣内不一致との見方を否定した。

(共同)
 

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