犬用や猫用ペットフードの値上げが広がってきた。今春に出荷価格を上げたマルハ子会社などに続き、大手で今年2回目となる値上げや価格を据え置いて容量を減らす動きが出てきた。原料となる水産資源の価格高騰や円安などによる輸入コストの上昇が背景で、1―2割の値上げとなる。今後、店頭価格にも波及する可能性が高い。
ユニ・チャームペットケアは今月出荷分から犬用や猫用の缶詰商品など27品目の出荷価格を約10%上げた。店頭価格に反映されれば、「愛犬元気缶」などの実勢価格は90円前後から100円前後になる見通し。同社は今春、売り上げの8割に相当する90品目で商品を約1―2割減量し、実質値上げを実施したばかり。原料の魚価がさらに高騰したことなどで、今年2回目となる値上げが必要と判断した。(07:00)