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28日韓国で復帰の秋山が大毅にエール

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出場を控えた秋山成勲は、デニス・カーン戦に向けて決意を語った
出場を控えた秋山成勲は、デニス・カーン戦に向けて決意を語った

 いばらの道の出口に立った秋山成勲(32=フリー)が亀田大毅(18=協栄)に、経験者ならではの金言を与えた。秋山は25日、ソウル市内でHERO’S韓国大会(28日、ソウル)の直前会見に出席後、亀田騒動について言及した。ルール違反による出場停止という同じ境遇を歩むであろう大毅へ、同じスポーツ選手としてアドバイス。自身は今年は常に厳しい目にさらされ、ようやく復帰への道が開けてきただけに、強敵デニス・カーン(30)との戦いぶりが注目される。

 5秒間、エレベーターホールで秋山は宙を見上げて言葉を探した。渦中にある大毅にかけるべき言葉を聞かれ、静かに答えた。「ボクシングを嫌いにならないことですね。ボクシングを嫌いになってほしくない。僕も総合格闘技を嫌いになったことはなかった。ボクシングが好きならば、どんなことにも耐えられるはずです」。

 クリームを塗る反則を犯し、桜庭を打ちのめした。後日、違反は発覚して猛烈な制裁にさらされた。亀田親子と状況は違うが、大毅がこれから味わうであろう苦難は、10カ月間耐え続けてきた秋山にはおおよそ想像ができる。「大変ですよ。彼はまだ18歳でしょ。僕と同じじゃないですけど、乗り越えていくことは並大抵じゃないです」。

 同情や励ましの響きはない。ルールを破ったらペナルティーは免れない。それを経験した秋山だからこそ、自暴自棄にならず、ファイターとして、スポーツマンとして踏みとどまるべき心のありようを説いた。ヒールだからこその究極の金言だった。

 1月11日、骨折した左腕を三角きんでつりながら深く頭を下げてから、秋山の本当の苦難が始まった。秋山への批判は家族を巻き込んだひぼう中傷に変わり、周囲で支えてくれた人も離れて人間不信にも陥った。収入は途絶えた。それでも「すべて自分が悪かったからだ」と、練習に打ち込むことで踏みとどまってきた。

 今月5日、秋山は会見でひるまず言った。「(自分の反則に怒りを感じた)すべての人に、認めてもらおうとは思わない。自分は自分でしかない。まっすぐ試合をしたい、それだけです」。総合格闘技を嫌いにならなかった答えを、秋山は試合で見せる。

[2007年10月26日8時46分 紙面から]

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