携帯電話で発表・書籍化された「ケータイ小説」が女子中高生の圧倒的人気を集め、本を読むきっかけになっていることが、毎日新聞社が全国学校図書館協議会の協力を得て26日まとめた「第53回学校読書調査」で明らかになった。5月の1カ月間に読んだ本で、女子中高生の各学年ともトップ10のうち7〜10冊をケータイ小説が占めた。このブームにより、本を1冊も読まなかった中学生の割合は昨年より8ポイント低い15%と過去最低を記録。読んだ本の平均冊数も3.4冊で、過去最高の1957年の冊数に並んだ。
5月に本を1冊も読まなかった児童・生徒の割合は、小学生も5%で過去最低。高校生は48%。高校生で5割を下回ったのは過去20年で2度目となった。小中高とも、全校で一斉に読書する時間を設ける学校が増え続けていることも背景にあるようだ。同協議会では「読書量に関しては、もはや『本離れ』とは言えないのではないか」と評価している。
ケータイ小説は今年のベストセラーに名を連ね、出版界の話題も集めているが、内容や表現の稚拙さや過激な性描写が含まれる作品もあるため、批判的な見方も多い。だが、全く本を読まなかった生徒が本と出合うきっかけになっていることは間違いないようだ。
調査は小中高117校を対象に6月に実施し、小学4年生〜高校3年生1万1331人から回答を得た。【田村佳子】
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