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救急搬送妊婦たらい回し、福岡でも2人10回以上断られる

 救急搬送されながら、病院への受け入れを1回以上断られた妊婦が昨年1年間、全国で2668人いたことが26日、総務省消防庁と厚生労働省の調査でわかった。搬送開始時点で受け入れ先が決まっていなかった妊婦3万4917人の7・6%にあたり、10回以上断られた例が7都道府県の45人にのぼった。

 調査は、奈良県で今年8月、妊婦が9病院に受け入れを断られ死産した問題を受け、消防機関を対象に初めて実施。各地で問題になっている「たらい回し」の一端が明らかになった。消防庁は26日、医療機関との連携を徹底するよう、全国の消防機関に通知した。

     ◇

 福岡県では昨夏に水巻町の30歳代の妊婦が13回、苅田町で31歳が10回、医療機関への受け入れを断られていた。

 県消防防災安全課などによると、水巻町のケースでは、町内の病院や隣接する北九州市の病院に「かかりつけではない」との理由で次々と拒否され、女性はその間に破水した。119番通報から受け入れ先の同市の病院に到着するまで82分かかった。

 苅田町では「専門医が不在」「別の妊婦に対応中」「ベッドが満床」などの理由で断られ、到着まで34分かかった。



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