楽天・山崎武、プロ21年目に記録づくめの2冠!
本塁打と打点の2冠を獲得した山崎武。今季、ルーキーの田中とともにファンを楽しませてくれた立役者
楽天の山崎武司(38)が43本塁打と108打点の2冠で球団初のタイトルホルダーに輝いた。しかもセ、パ両リーグでの本塁打王など記録づくめの戴冠。そこで“中年の星”として一躍、時の人となったプロ21年目のベテランをデータで迫った。
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〔1〕 39歳を迎える年でこの2部門獲得は1988年の南海(現ソフトバンク)・門田博光が40歳シーズンに44本塁打、125打点で2冠を獲得したのに次ぐ年長記録。39歳以上の本塁打数も、この年の門田の44本塁打で、山崎武はあと1本届かなかった。
〔2〕 本塁打王は中日時代の96年に次いで2度目。11年ぶりの獲得となったが、これは2番目に長いブランクになる。最長は、36年のあと13年ぶりの49年に本塁打王になった阪神・藤村富美男のブランクで、山崎武はこの部門でも2番目の記録となった。
〔3〕 本塁打王のセ、パ両リーグでの獲得は、山崎武で史上3人目となる。中日の落合博満監督が現役時代、ロッテで3度、中日で2度獲得。オリックスのローズが近鉄時代に3度、巨人時代に1度それぞれ獲得している。
2球団でのキングとなると5人目。山崎武、落合、ローズの他に、青田昇(巨人、大洋=現横浜)、ウッズ(中日、横浜)の2人が記録している。
(福井靖)
■山崎 武司(やまざき・たけし)
1968(昭和43)年11月7日生まれ、愛知県知多市出身、38歳。小学4年で野球を始め、八幡中3年時に外野手から捕手に転向。愛工大名電高から87年にドラフト2位で中日入団。93年から一軍に定着し、96年に39本塁打で本塁打王に。03年にオリックスに移籍、05年から楽天。右投げ右打ち。181センチ、100キロ。既婚。