松山放送局

2007年10月26日 12時32分更新

妊婦搬送 3回以上拒否は1件


妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、医療機関から3回以上、受け入れを断られたケースが、去年1年間に全国でおよそ670件にのぼったことが総務省消防庁などの調査で、明らかになりましたが、愛媛県内でも、3回受け入れを断られたケースが1件あったことが分かりました。
この調査は、ことし8月、奈良県で救急車を呼んだ女性が医療機関に相次いで受け入れを断られて死産した問題を受け、総務省消防庁と厚生労働省が初めて行いました。

それによりますと、妊娠中の女性を救急車で運ぶ際、医療機関から3回受け入れを断られたのは、愛媛県内で去年1年間に1件、2回が2件、1回が3件だったことが分かりました。

受け入れを断った理由では、「医師がいなかったから」が2件、「専門外の受け入れだったから」が1件、「その他、理由が分からない」が3件となっています。
また、救急車が到着してから受け入れ先が見つかるまでに、30分以上かかったケースは4件で、1時間以上かかったケースはありませんでした。
これを受けて愛媛県では、全国の結果も分析しながら、搬送された女性がすみやかに受け入れられるよう、病院側の態勢や効果的な救急搬送の方法などについて検討することにしています。