高知放送局

2007年10月26日 9時17分更新

医師奨学金を追加募集


医師不足が深刻化する中、高知県は県内で働く考えを持つ医学部の学生に奨学金を貸す制度を今年度から始めましたが、定員に満たなかったため、追加募集することになりました。

高知県は、中山間地域を中心に医師不足が深刻な問題になっているため、医学部の学生に対する新たな奨学金制度を設け、ことし7月まで募集をしました。
しかし、定員の18人に対して、申し込みは8人にとどまり、県では、将来の医師確保につなげようと、追加の募集をすることになりました。
対象となるのは、大学卒業後、高知県内の指定医療機関で働く考えがある高知大学医学部の学生などです。
奨学金は1人あたり月15万円で、奨学金を受けた期間の1.5倍の期間、県内の指定医療機関で働くなど、一定の条件を満たせば、奨学金の返還が免除されます。

追加募集の定員は10人程度で、高知県は11月22日までの間、申し込みを受け付け、書類審査や面接を経て、奨学生を決める予定です。

高知県医師確保推進室は、前回は周知が足りなかったとして、今回は県内のすべての高校に案内を送ったということで、「多くの学生に利用してもらいたい」と話しています。