2007年10月26日 1時37分更新
医師と看護師を乗せて緊急の患者をヘリコプターで運ぶ、いわゆる「ドクターヘリ」の導入に向けてヘリコプターによる患者の搬送訓練が、医師不足に悩む根室市で行われました。
訓練は、くも膜下出血と診断された75歳の男性を、市立根室病院から、釧路市の病院に搬送するという想定で行われました。まず、根室市からの緊急出動要請を受けて、釧路市の病院から医師と看護師を乗せたヘリコプターが実際に飛び立ち、要請の30分後には、根室市の防災ヘリポートに到着しました。そして、医師と看護師は、患者をヘリコプターに乗せ替え、再び釧路へと飛び立ち、一連の手順を確認しました。根室市消防本部の宗像淳警防課長は「緊急性の高い患者の場合は、ドクターヘリの有効性は非常に高いと思う」と話していました。根室市では、10月、重症のやけどを負った北方領土の男の子が、道のドクターヘリで、札幌市の病院に運ばれた実績があるだけに、医師不足に悩む地元への「ドクターヘリ」の導入実現に向けた期待が高まっています。