１６日午後６時ごろ、兵庫県加古川市別府町新野辺の民家前の路上で、腹部に刺し傷のある女児がうずくまっているのを、通りががった女性が発見、１１９番した。女児は神戸市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡した。県警加古川署は、女児が何者かに刃物で刺された可能性があるとして捜査を始めた。

　女児は近くに住む小学２年の鵜瀬柚希（うのせゆずき）ちゃん（７）とみられ、県警が身元確認を急いでいる。

　調べでは、女児の腹には２カ所の刺し傷があった。発見時には大量に出血していた。警察が現場に到着した際、玄関には血だまりができていたという。

　現場はＪＲ山陽線東加古川駅の南西約３キロの住宅街。加古川の河口に近く、周囲には製鉄所など工場も多い。

　同じ同県南部のたつの市新宮では、昨年９月２８日午後６時半ごろ、塾帰りだった小学４年の女児が、路上で近づいてきた男に襲われ、刃物のようなもので胸や腕などを刺される事件が発生している。女児は重傷。男は徒歩で逃走しており、県警が捜査を続けている。

　県警によると、男は３０～４０歳で身長約１７０センチ、短髪で白い上着を着用。リュックサックを背負い、手に白いポリ袋のようなものを巻いて刃物を隠し持っていた。女児は自転車で帰宅途中で、触られそうになって逃げようとしたところを刺されたという。

　女児が刺される約１０分前には、同じ塾に通う別の女児が似た男に抱きつかれたほか、現場付近では同年６月にも複数の児童が不審な男に襲われる事件があったという。

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