2005年02月25日

読書感想文「リアル鬼ごっこ」 山田悠介著 その2

という訳で、「リアル鬼ごっこ」書評二回目です。かつて、これ程までに
長い書評は書いた事がありません。この本には人に書評を書かせてしまう
力があるのです。

例えば、これもベストセラーになっている「いま、会いにゆきます」なんかの
アマゾンでのレビューを見ると、272件の書評が寄せられていました。おお、
ほぼ同じくらいだぞ、リアル鬼ごっこ!








さて、リアル鬼ごっこもいよいよ4日目。主人公ばかり追ってきましたが、
それ以外にスポットを当ててみましょう。

王様はクラシックを聞きながらワインを飲んでいました。…ちょっと
イメージが貧困な気がしますが、ボクも王様が普段どういう生活をしている
かは全く知らないので突っ込めません。そこで側近の「じい」が呼ばれ、
王様は「鬼ごっこのルールを微調整しよう」等と提案します。さすがに、
ルールに穴があったのに気が付いたのかと思いきや「(鬼は)これからは
共同で捕まえても手柄として認めよう
」と、割とどうでもいい事を
言います
。というかそもそも「鬼は1対1で佐藤を捕まえなければ
ならない」なんてルールはあったのでしょうか。

王国は、リアル鬼ごっこの所為で混乱を極めています。どうせ助からないと
諦めた「佐藤」達が暴動を起こし始めたのです。窃盗・強盗・放火・誘拐・殺人
という凶悪犯罪がそこかしこで起きています。4日目にしてようやくそんな
動きが出てきたのはちょっと遅い気がしますが、これは王国側の情報操作が
あった為でしょう。つまり、全国の佐藤さんがどれだけ捕まったのか、という
報道が一切ない為、佐藤さん達も鬼ごっこの全容が掴めず、本当に佐藤殺しが
行われているのかどうかすらあまり伝わっていなかったのです(きっと)。しかし
鬼ごっこの最中に「建物が燃えている」とか、「刃物を持った佐藤さんが
暴れている」という描写は一切出てきません。鬼ごっこ開催中は、佐藤さん
達はバカ正直に逃げているだけなのです。どこかの建物に篭城し、ガソリンを
撒いて火をつけ「さあ、捕まえられるもんなら捕まえてみやがれ鬼どもめ!
ワハハハハ!」とそんな果敢な人もいないようです。本当にこの国はみんな頭の
わる…いや、正直な人が多いですね!

さて、翼の方に話しを戻しましょう。
洋のアパートに泊まった翼は、一刻も早く妹の愛を探しに行きたくて焦って
いますが、少し落ち着くように洋に言われます。洋には、愛を探す秘策が
あるのです。彼が思いついた秘策とは、「王国管理センター」で調べる、
というもの。…「王国管理センター」は「王国中のデータが詰まっている」
らしい。本文中には「施設」という単語が抜けているために、「王国管理
センター」がどんなものか分かりにくかったのですが、まあ役場みたいな
ものなのでしょう
。きっと。父親の輝彦が死ぬ間際「愛は大阪の淀川区
新北野にいる」と教えてくれたものの、詳しい住所が分からない上に
叔父の下の名前を聞き忘れたため(笑)二人は新北野の「王国管理センター」
に赴き、新北野にある全ての「佐藤」家の住所をメモします(山本氏はここで
「せめてプリントアウトというものはないのか」と突っ込んでおられました。
同感)。

しかし新北野には50件もの「佐藤」家があり、さらにセンターで引き出した
データでは下の名前までは分からないので(悪用防止の為でしょうか?)
この全てを一軒一軒回っていくしか方法がありません。ところが、回る家回る家、
どこも反応がありません。どうやら大半が捕まってしまったようです。中には、
家の中が「グチャグチャに荒らされて(本文のママ)」いる所もありました。
鬼が家の中にまで踏み込んだのでしょう。そして、誰かがいるかと思えば
幼い子供ばかり。残された子供は守ってくれる人もおらず、ただ捕まるのを
待つだけ。翼は怒りを覚え少女に同情をしますが、洋は「やめとけ」「やめとけ」
「やめとけ」と何故か三回も「やめとけ」を繰り返し、やめさせます。

その、幼い子供が出てくるシーンを少し抜粋します。

----------------------------------------------------------------------
(前略)翼はたまらず少女に聞いた。
「お父さんや、お母さんは?」
翼は反応を待った。しかし少女は質問に対して少しも表情を変える事なく、
ただ首を小さく振るだけであった。翼と洋は顔を見合わせ、今度は洋が
聞いた。
「まさか、二人とも…」
そこから先を言おうとする洋を翼は素早く制した。そして、小さく首を
振った。翼は少女の目の高さまでかがみ込み、
「お父さんとお母さんはどうしたの?」
----------------------------------------------------------------------

恐らく翼は、残酷な事を言おうとした洋を制したのだと思いますが、
追い討ちをかけているのは紛れも無く翼の方です。しかもこの後

「もう一つ聞くけど、君にお姉さんはいるかい?」

なんてセリフが続きます。傷口に塩を塗った上に、ロウソクをたらすようなマネを
していますね。本当に、翼くんには人を思いやる気持ちを少しは持って欲しい。

40件もの「佐藤」を回ったにも関わらず、妹の愛の手がかりは掴めません。
もう鬼ごっこの開始時間が迫ってきているため、この日は妹探しを諦めて鬼ごっこ
に備える事となります。食事シーンなどを経て、リアル鬼ごっこ四日目…
スタート。

この日、初っ端から二人は激しい鬼の追走を受ける事になります。土地勘の
ある洋の指示を頼りに翼は走って走って走りまくります。しかし鬼ごっこは
一層厳しさを増しており、あらゆる場所で鬼と遭遇します。それから逃げる
二人。洋には何か策があるらしく、大きな通りを避けて何故か細い道に
逃げ込みます。翼の不安どおり、その先は行き止まり。万事休すか?!と
思いきや、これが洋の策であったのです。洋は「アスファルトでできた高い
(原文のママ)に思い切りジャンプ」します。壁ってアスファルトで
できてるものなの!?
高い壁を乗り越え、鬼達を撒く二人。そこで洋は
ここまでうまくいくとはな」と驚きます。そんな危い賭けだった
とは…(汗)。

逃げ切ったと思いきや、またしても追われる二人。そろそろ二人の体力も
限界が近づいてきます。翼よりも先に、洋がへばってきてしまいました。
そこで洋は、突如鬼に向かって突進し殴りかかります。なんと翼を逃がす為、
自らが犠牲になるのです。「俺はもうダメだ!お前だけでも逃げろ!」という
ヤツです。多分ここは前半のヤマです。翼は友人を見捨てて逃げる事なんて
できません。思ったよりもいい子でした。二匹の鬼を必死で食い止める洋
(完全に鬼は「一匹、二匹」と数えられています。中身は人間なのに)。
するとおもむろに鬼のうちの一人が拳銃を取り出します(これもルールには
なかったのですが、「佐藤」が抵抗したら鬼は拳銃を使ってもいいらしい
のです。佐藤を見つけ次第射殺して、「抵抗したから撃ちました」とウソの
報告をすればもっと手っ取り早かったと思うんですが、鬼もまたバカ正直
ですね)。三発の銃弾を浴びながら、尚も翼に向かって「逃げろ!」と言う
洋。泣きながら走り出す翼。嗚呼、なんと美しい友情なのでしょう!

「リアル鬼ごっこ」の書評を読むと「泣けた」と言っている人もいる訳で、
恐らくこのシーンでその人は泣いたのでしょう。ボクは、突っ込むのに気を
取られてて泣くヒマがありませんでした
。ピュアな子供とヒネた大人の差は、
ここで大きく出るのかも知れません。大切な友人を失い、リアル鬼ごっこ
四日目…終了。

友人を失った翼は一晩中さ迷い歩きます。だけど洋の死を無駄にする訳には
いかない、と妹探しを再開します。そして48軒目の家に辿り着いた時、
その「佐藤」家の隣に住んでいる「純子」という少女に出会います。必死で
インターホンを押す翼に声を掛ける純子。初対面の純子に、自分がここまで
来たいきさつを全て話す翼。すると不意に純子が「その妹さんのお名前、
もしかすると愛さんではないですか?」等と言う。この辺りの会話の流れも
相当変なのですが、省きます。遂に愛の住んでいた家を発見した翼。でも、
愛は出かけていて留守らしい。そこでこれまた、初対面のハズの純子の家で
待たせてもらう事になる。うーん、なんてオープンな純子。普通だったら
声を掛ける事すらためらわれると思うのに。あ、そうか!これが最初の
方に出てきた「大阪だから」という事なのか!別に舞台が大阪である
必要性は全くないと思っていたのですが、思わぬ理由が見つかりました。
まあ、ひどい偏見ですけれども

純子の家に入る直前、愛は帰ってきます。翼は、それが本当に妹の愛なのか
確かめるため、お守りのように持っていた写真を見せます。放心状態の
ようになっていた愛の目に光が戻ります。「お、お兄ちゃん…私の…
お、お兄ちゃん…
」。「お」でつっかえ過ぎているのが気になりますが、
感動的な兄妹の再会の場面です。よかったね翼くん!しかし「お兄ちゃん
お兄ちゃん」って、なんかエ○ゲーみたいです

その途端翼は気が抜けたのか倒れてしまいます。愛の家で寝かせてもらい、
愛特製のお粥を食べながら、積もる話をする二人。ところが無常にも、
また鬼ごっこの時間がやってきてしまいます。リアル鬼ごっこ五日目…
スタート。

土地勘のある愛が翼をリードします。これまた愛は、何か策があるかの様に
自信満々に翼を誘導します。愛は確かに4日間も鬼から逃れていたのです。
きっと何か有効な作戦があるに違いありません。翼の不安をよそに、小学校
へと入っていく愛。ところが鬼はここにもいました。でも、鬼がいる事に
気付いてもなかなか逃げない愛。余裕です。これもきっと作戦なのです。
焦る翼に対し、愛は指を三本立ててカウントダウンを始めます。3...2...1...
さあ、愛はどんな作戦を見せてくれるのか?!


こっち!」と言って愛はダッシュで逃げ始めます。


え?!


さっきのカウントダウンは何の意味が!?


い、いえ、これも何かの作戦に違いありません。わざわざ小学校に入って
きたのも、「小学校」という立地を利用して鬼を撃退する為の作戦なのです!
きっと!

…と思ったら、普通に裏門を乗り越えて小学校から脱出する二人


…愛ちゃん、何も考えてなかったんだね…。


おじさんは失望したよ。


それからも翼を積極的にリードする愛。自信の表れなのでしょう。小学校
作戦(?)には失望しましたが、まだまだ第二の策があるようです。二人は
暗い森を走り抜けます。ところが、またも翼は容態を崩し、走るペースも
落ちてきています。そこで、愛が昔よく遊びに利用していた廃屋へと身を寄せ
ます。そうか、この廃屋を目指して愛ちゃんは走っていたのか!…と思ったら

まさか、まだここが壊されてなかったなんて」とか言う愛。

行き当たりばったりにも程があるぞ、愛ちゃん!

案の定、廃屋はすぐに鬼にみつかってしまいます。非常階段から逃げ出した
二人。いつの間にか翼の容態も回復し、全速力で走ります。また体力の限界が
来たと思ったところで終了のベル。リアル鬼ごっこ5日目…終了。

二人はタクシーで帰宅します。翼の容態はやはり悪い(さっき全速力で
走ってたのに)。翼は愛を助ける為に大阪まで来たハズなのに、どちらか
言うと足手まといになっています
。まあ、鬼ごっこの過酷さゆえ仕方がない
事なのかも知れません。

翌日。ここにきて初めて全国の佐藤さんがどれくらい減ったのかが判明します。
ボクはてっきり、情報操作の為にそういう発表を一切行っていなかったのか
と思ったら、どうやら今までどれだけの数の佐藤さんを捕まえたのかが
全く分かっていなかったらしい
のです。その証拠に、じいが「残りの佐藤の
数が分かりましたので」と、王様の食事を中断させてまで報告するシーンが
ありました。こらこら、「王国の全てのデータが詰まっている」という「王国
管理センター
」の存在はどうした!?うーんまあ、捕まえた「佐藤」の数が
多すぎてデータの更新が間に合わなかったという、素晴らしく好意的な解釈を
しておくか…。

で、その報告によれば残りの佐藤は5万人、との事。それはすぐマスコミを
通じて国民に発表されます。やはり「情報操作」なんてものは考えていな
かったようです。

その残りの佐藤の人数を知った翼は愕然となり、今までになかった恐怖を
覚えます。その為かせっかくの妹との水入らずの時間を気まずいまま
過ごしてしまいます。そしてリアル鬼ごっこ6日目…スタート。

開始早々、複数の鬼に追いかけられます。「左に曲がりすぐにもう一度左へ
曲がった。真っ直ぐ走ると今度は右に、そして、左に
(原文のママ)」と、鬼を
かく乱する作戦。こういう逃亡のシーンが本作のキモであり、これを「スピード
感がある
」と誉める人がいらっしゃるのですが、ボクはどうも疑問を感じて
なりません。本気で逃げている人はこんな逃げ方をするでしょうか?

例えばよくアメリカのテレビで、車を捨てて逃げる強盗犯をヘリで延々と追う映像
なんかを流していますけど、その犯人は道を「右に曲がって、次は左に」なんて
逃げるでしょうか?違います。壁を乗り越えたり民家の庭を横切ったり、
屋根に登ったり飛び降りたり。警察を振り切る為にどんな手を使ってでも
逃げています。そういう描写が「リアル鬼ごっこ」にはあまりないのです。
壁を乗り越えたのは全編通じて二回だけ。いずれも「行き止まりになって
いる壁を乗り越えた」程度です。どうも筆者は巨大迷路か一昔前のゲームの3D
ダンジョンのように単純な地形を想定しているとしか思えません
。真四角の
マンションばかりが立ち並ぶ未来都市ならまだ分かりますが、やたら
一戸建て」とかが出てくるのでそれはないでしょう。どうも逃げ方が
二次元的で、非常に単調です。ああ、最初に王様が言っていた「ゲーム感覚
とはこういう事だったのか。

著者には是非、ジャッキー・チェンの映画とかを観て、三次元的な逃げ方を
勉強して欲しいものです。

で、逃げているうちにまた「残り5万人」という数字がチラつく翼くん。段々と
パニックになり、無我夢中で逃げます。逃げて逃げて、逃げているうちに…

愛の事をすっかり忘れていたのに気がつきます(笑)。

いつの間にか鬼の姿も愛の姿も消えており、慌てて翼は来た道を戻ります。
…本当に、ここまで感情移入できない主人公も珍しいです

するといつか時間は過ぎ、リアル鬼ごっこ終了のベルが鳴ります。無事翼は
逃げ切ったのですが、愛の事を考えるとそれどころではありません。ひたすら
愛を探していると、遠くから悲鳴が。悲鳴の聞こえた方向へ行ってみると
5人もの鬼に囲まれた愛の姿が…。愛の元へ駆け寄ろうとする翼ですが、鬼に
拳銃を突きつけられて動けません。鬼に連れられ、段々遠くなっていく愛…。
翼は「俺のせいだ…」と自分を責めます。まったくその通りです。
リアル鬼ごっこ6日目…終了。

結局全てを失い打ちひしがれる翼。失意のまま横浜に戻ります。あまりにも
沢山の大切な人を失った翼は、もうまともな精神状態ではありません。

そしていよいよリアル鬼ごっこ最終日…スタート。

この日は12月24日なのですが、筆者は「今日はクリスマス」と書いています。
まさか24日をクリスマスだと勘違いしているんじゃないだろうな、と思ったら
数頁後には「今日はクリスマス・イブ」とちゃんと書かれていました。ああ、
なんだ知ってるんだ、と思ったら、次のページには「ああ…今日はクリスマスか
という文章がまた出て来ます。ど、どっち!?
今日は年に一度のクリスマス」って文もかなり変ですが、さて置きます。

最終日にはもう佐藤さんは数える程しか残っていなかったようです。翼も必死に
逃げますが、渡る世間は鬼ばかり。巨大迷路のどこからでも、鬼がやってきます。
あと僅かで逃げ切れる…という所まで来て、袋小路に追い詰められ、9人もの
鬼が迫ってきます。翼、絶対絶命!…ところが…

結局翼は逃げ延びたのです。9人の鬼に追い詰められた。時間もまだ数分残って
いた。なのに翼は捕まっていませんでした。一体何が起きたのか?…とまあ、
大方の読者は予想がついてしまうのですが、一応そういう引きで(笑)。
逃げ切った翼は、この一週間を振り返ります。抜粋すると

---------------------------------------------------------------------
「初日、二日目と過酷さを増していった鬼ごっこ、三日目で親友との奇跡の再会、
そして、四日目での親友の死。五日目でとうとう愛に再会し、そして、六日目に…」
----------------------------------------------------------------------

なんかロシア民謡の「一週間」を思い出す文章ですが、もう大変。翼くん、

二日目に父親が死んだ事を忘れているのです。
ああ、これも父親へのささやかな復讐なのか…。

結局、全国で生き残った「佐藤」は翼一人だったのです。他の5013222人の佐藤は
捕まり、処刑されてしまいました。そして翼は閉会式に出席します。王様と
対面する翼。妙な国家斉唱等がアッという間に終わり、いよいよ、王様が生き残った
翼の願いを叶える儀式にうつります。「さあ。ひとつだけ願いをこの私に述べるが
よい」という王様。そこで翼はおもむろに拳銃を抜き出し「王様…死んで下さい
というと、王様を射殺してしまいます。実は昨晩、9人の鬼に囲まれたとき、
どうせ死ぬなら、これで王様に復讐しろ」と拳銃を渡されていたのです。
兵士の中にも佐藤殺しに嫌気が差していた者がいたのです。うーん、そういう
兵士がいるという設定はおかしくないけど、伏線が欲しかったなぁ。兵士視点の
シーンなんかを入れていけばもう少し自然になるのに…。今まで「王国のロボット」
とまで言われていた兵士が突然そんな事言っても説得力に欠けます。結局翼も、
兵士に撃たれて死んでしまいます。

こうして「誰もが予想しなかった」事態で閉会式は終了。…読者はみんな予想
していたと思いますが
(笑)。王位は弟が継ぐ事になり、王国は平和になりました。

めでたしめでたし。




えー、あらすじを追っていたらこんなに長くなってしまいました。でも、
レビューこれで終わりではありません。いや、むしろこれからが本題なのです。
あらすじだけならば「ただの変な話」で終わってしまいますが、「リアル
鬼ごっこ」が「出版業界を揺るがす大事件」とまで言われるのはあらすじの他に
もっと大きな理由があるのです。

次回はそれを取り上げて行く事にしましょう。

その1へ その3へ

tezzco at 02:14 │Comments(2)TrackBack(0)clip! 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by アサヒ    2007年06月17日 12:54
5 「リアル鬼ごっこ」についての書評を拝見させていただきました。ずいぶん前に書かれたようですが、最高の書評でした。ぼく自身小説家を目指しており、2年ほど前に初めて山田悠介氏の作品を見て驚愕したのをおぼえています。設定はさておきこれほど稚拙な文章で文学界に勝負を挑むことが「斬新」だと、関心させられました。
 つい先日、久々に山田氏の本(題名は憶えていないが新作らしい)を本屋で立ち読みしました。信じられないことにまるでデビュー当事となんら変わらない文体が綴られており、今までは皮肉ですんだものが今回ばかりは抑え切れなくなり、あわや包丁をもって山田氏宅まで訪問に行こうかと思った矢先に、この素晴らしき書評に出会った次第なのです。
 ぼくの殺人を意図せずとも未然に防いでくれたことに心から感謝いたします。
2. Posted by クロ    2007年10月23日 23:17
「お父さんとお母さんはどうしたの?」(笑)
山田氏のギャグセンスに嫉妬しそうです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔