2007年10月26日 (金) | 編集 |
プリズン・ブレイク シーズンII DVDコレクターズBOX2(「明日に向って撃て!」DVD付)
プリズン･ブレイク シーズン2 DVDコレクターズBOX1
プリズン･ブレイク DVDコレクターズBOX
夜中のソナ。マイケルは外にいるネズミの近くに向かってチョコレートを投げた。
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それを見つけたネズミはチョコレートに向かって来て美味しそうに食べている。次に、チョコレートを包んでいる銀紙に少しだけゴミのようなものを入れ、丸めて同じ場所に投げてみた。するとすぐにサーチライトが照らされた。ネズミだと監視は確認したが、そのネズミを一発でズドン！こんな夜中でも僅かな物に反応できる位の厳重さにマイケルは落胆する。
夜が明け、早朝にSonaの入り口が開き、新しい囚人が1人入って来た。中庭に飲み干されたLサイズの紙コップが転がっている。それを拾うマホーン。水をコップに汲んでいるマイケルに近づき「J.P.ゲティ曰く、早起きと勤労は成功の素だそうだ」と話しかけてきた。マイケルは「水でも飲んで頭を休めなよ」と相手にしない。マホーンは「お前の忠実な部下の俺は、計画の状況を知りたがってる」というと「ボクは1人になりたがってる」と言う。中庭には放り出された新人の囚人。彼に向かってサミーが歩いてきた。「財布をよこせ」というサミーに「持ってないよ」と言った新人は、サミーにボコられて財布を奪われた。それを見ているマイケルやマホーン、ベリック達だが、マイケルに面会だとのアナウンスが入り、面会場所へと向かう。
面会者は勿論リンク。リンクは鳥類図鑑を取られた事をマイケルに報告し詫びた。マイケルは「切り札が無くなった訳か。本を渡した時にサラとLJの写真をくれるように言ったんだろ？」と訊いた。リンクは「あ、ああ」と答え「それはどこに？」とマイケルに訊かれると「見せてはくれたが、くれなかったんだ」と嘘をついた。続けて「交渉できる立場じゃないんだ。期限は明日だ。今は脱獄する事だけに集中してくれ」と、写真の話題をそらすかのように答えた。やや不審そうな顔をしながらマイケルは「分った･･･。脱獄後のことだけど、目立たない車が欲しい。3時までに半マイル先に停めておいてくれ」というと「午前だな？」とリンクが訊くと「いや、午後だ･･･。それしかないんだ。車が夜通し監視してるし、暗闇だと車の場所が判らない」と理由を説明。リンクが「おいおい、暗くなきゃ･･･」と言おうとするが「とにかく、明日の真っ昼間に脱獄する」と言い残してマイケルはSonaに戻っていった。
戻ると、中庭には新人がパンツ1枚になって倒れていた。何とか立ち上がった新人は、ある1人の男を見ていた。目の前に居た囚人に「誰を見てるんだ？」と訊かれると「あの男だよ」と答えた。視線の先には、マイケルと話をしているウィスラーがいた。マイケルはマクグレディに金を渡し、時計2つと双眼鏡の調達を頼む。時計は何とかなるが、双眼鏡を持ってる奴はいるけど売ってくれないだろうと話す。「盗めば別だけどね」と言われたとおり、良心の呵責に耐えつつ、マイケルは双眼鏡を盗んできた。
自分の房に戻ってきたマイケルは、ウィスラーに明日決行する事を告げる。床に見取り図のようなものを描き「まず、房からは簡単に出られるし、鉄格子は弱い。ただ、ロープとハシゴが必要だ。だから、フェンスの穴まで安全なラインを探した。日中なら2つの見張り塔からしか見えない。監獄の外の軍は夜間だけだ。だから昼間に決行する。14：00にサッカーの試合があるから、注意が散漫になるはずだ。昨日、地面を掘った時に見たんだが、見張りに直射光が当たってて、奴はまぶしくて後ろを向いてた。僅かな時間だが、これを利用する」と説明した。「一瞬じゃないのか」とウィスラーは言うが、期限も迫っているのでマイケルに従わざるを得なかった。「奴等を煙に巻くには、まず相手を知ることだ」と言って、マイケルは双眼鏡を覗いて監視員を見る。
リンクとソフィアはホテルの部屋で、明日に向けての打ち合わせ中。そこにスーザンから電話が入った。「時間が近づいてるわよ」と進捗状況を確認するスーザン。「そんなことは判ってる。失敗はしない。忙しいから切るぞ」というとスーザンは「脱獄したらすぐにウィスラーをこっちに渡してちょうだい」という。この時、スーザンのメモが映される。全部は見えないが、以下のように書かれていた。モニュメントかぁ･･･。何のでしょうね。
LJの事が心配なのとサラの件と、明日の事で頭が一杯のリンクは興奮しながら「今はフェンスを越える事までしか聞いてない。詳細が判ったら必ず連絡する」と言った。「落ち着いて･･･。LJは大丈夫。残りは34時間よ」とプレッシャーを掛けてスーザンは電話を切った。「彼女は何て？」と訊いたソフィアに「なんでもない。仕事が山積みだ。行こう」と言って、地図を持って部屋を出た。
スクレは誰かと待ち合わせてるのか、道路に立っていると通りかかった車に乗ったパナマ人の男に「リベラさんかい？」と声をかけられた。「･･･誰？」とパナマ人を見ていると「ジョージ・リベラだろ？墓掘りの。ドライブしようぜ」と言われるが、スクレは断った。すると車から声をかけてきた男と、ガタイのいい男が降りてきた。この声をかけてきた男、レチェロの従兄弟のアウグストだ。「お前の前任者との約束があってね」と言って、あるものをSonaの中に持ち込んで欲しいと頼まれた。それを見ると文庫本ほどの大きさの紙包み。おそらくヤクだろう。「今回だけ頼む。5000ドルでどうだ」と持ちかけられ、金に釣られて「今回だけだな？」と念押ししてそれを引き受ける事にしたスクレ。
新人が水飲み用の水道で体を洗ってる所にベリックが近づいてきた。ベリックは「ここで体を洗うな。親切心で言ってるんだ。お前、自分の立場を解ってるのか？ここじゃお前は最下層民なんだぜ。俺も同じミスをした。財布を渡さなかったんだ。次にお前は膝まで人糞に浸かって掃除をやる事になるよ。Sonaじゃ誰も助けちゃくれないよ」と言って、新人にチーズを差し出した。「腹は減ってないよ」と断ると「そのうち減るよ」と言われ、新人はチーズを受け取った。その向こうでマイケルがマクグレディから腕時計を貰い、何か話をしているのを新人が見ているとマイケルと目が合った。不審に思うマイケルだが、そのまま自分の房へと向かっていった。
房に戻ってきたマイケルはウィスラーに「同時に両方の見張りを見ている必要がある」といいながら、出入り口にシーツを張る。「見張りから目を離すな。太陽光の様子を見ててくれ。俺は別の塔を見る」と言った。ウィスラーが「この房の外を警戒する役目はどうする？」と訊くと「マホーンに頼もう。人手が足りないから仕方が無い」と言って、繋げてあるネジをはずして、2つになった双眼鏡の片方をウィスラーに渡した。
レチェロの部屋では、T-BAGがアガリの金を数えて引き出しに収めていた。レチェロに「よく働くな。たまには休んだらどうだ」と言われるが、勤勉をアピールするT-BAG。「そんな事より大事な事があるだろ？」とレチェロに言われ「まだ何も聞こえてきません」と答えた。つまり、チクるような事はまだ無いと言う事ですな。そこに例のシスターのコスチュームを着たレチェロの女が現れた。早速レチェロは自分の“オフィス”に連れ込んだ。
ウィスラーは監視員を、マホーンは房の外を見張っている。適当な会話を交わしながら少しずつ時間が経過。マイケルが言っていた太陽光の角度で地面が見えづらくなった時、ウィスラーはスポンジボールのようなものを投げてみた。やはりマイケルの言っていたように、監視員はボールに気付かなかった。その時間は午後3：13。「マイケルを探してくる」と言って持ち場を離れたマホーンは、中庭で新人を見かけた。彼の前をチラ見して一旦通り過ぎた。新人が場所を離れて歩いていく後姿を見て、マホーンは何かを感じ取ったような表情をした。
マイケルは監視員を双眼鏡（っていうか、今や望遠鏡）で見ているが、監視員は目視だが完全にこちらを見ているようだ。背後で物音がして慌てて振り向いた。ウィスラーが入ってきていた。彼に太陽光を確認すると、3：13頃に直撃していたと報告を受けた。続けて「見張りは右回りをして、西側は6分間監視外になる」とウィスラーは結果を告げた。マイケルは「こっちはバッキンガム宮殿のオーディションを受けてるみたいだ。奴はスポーツが好きらしい。TVもある。4時間に2回、信号が弱まる。その度にアンテナを直してるんだ。簡単な装置を作ってラジオのように信号を送信すれば、電波を弱められる」と話したときに、シーツの向こうに気配を感じたマイケル。信号の話をしている時から、新人がこの房に近づいて話を聞いていたのだ。すぐに外を確認した２人だが、その姿はもう無かった。
新人は既に中庭を足早に歩いていた。そこで新人はマホーンに捕まる。「新人だよな？」と訊くマホーンに「そうだ」と答えた新人。「泥酔でもして投獄されたか？それとも無実で投獄か？」「そんなところだ」「投獄されたのは初めてか？」「そうだが･･･」「そうか。覚えておけ。ルールその１、余計な事に首を突っ込むな」「じゃあ俺にも構うな」と言って去ろうとした新人の両腕を掴み「とぼけるな！一緒に来い」と言ったマホーン。きっと長年犯罪者を見てきたし、元々IQも高くて敏腕だから、何かピンと来るものがあったんでしょうね。
リンクとソフィアは車で森の中を走っていた。リンクがウィスラーとの馴れ初めを訊くと「学生の頃、ここサン・イザベルのバーで働いてたの。彼はよく来てくれたわ」「そして彼は情熱的に君を口説いたって訳か」「そうなのよ！どこかに行く度にプレゼントをくれたわ。（車のルームミラーにぶら下がってるネックレス（？）を指して）これもそうよ。セドナのお土産みたい。彼の母がそこの老人ホームにいるらしいわ」という会話をしていたところで、パナマの警察に車を停められた。両手を挙げて車を降りる２人。「ここは州の私道だから、車両の通行は認められてない。Sona近辺２マイルは閉鎖だ」と警察が言う。リンクは「標識は無かったぞ」と反論するが無視されて「何処へ行こうとしていた？」と訊かれ「サン・イザベルだ」と咄嗟にさっきの会話中の地名を答える。車を調べられるが、ソフィアの車である事が証明される。ソフィアが「これだからパナマは嫌がられるのよ。警官に悩まされるから」と嫌味を言うもんだから、何とか解放されるも、去り際に「次に会ったら･･･顔は覚えてるぞ」と警官に言われる。車に戻ったリンクは「海岸は近いか？」とソフィアに尋ねた。「そうねぇ、3マイル位かしら」という答えを聞いたリンクは「プランBだ。行くぞ」と言って、そこに向かわせた。
マイケルはある房の前に立って何かをジッと見ている。そこにウィスラーが「このハンモックをロープ代わりに使おう」とマイケルに話し掛けたが、マイケルはある物を見たままだ。その視線の先にあるのは電子レンジだった。「あれは無理だ」というウィスラーに「待ってろ」と言ってマイケルは動いた。盗みに入ったが、ワイヤーか太い針金のようなもので括りつけてあって、結局盗み出すことはできなかった。時間は4：30。決行まで24時間を切っていた。焦るマイケルに「上手くいくさ」と励ますウィスラー。マイケルは「教えてくれ。明後日までに脱獄を急ぐのは何故だ？」と苛立ちながら尋ねた。「知らない。何でも知ってるわけじゃない。互いの事は知らなくても、俺を脱獄させるのが仕事だろ？」とウィスラーに言われ、「･･･またあとで来よう」と行ってその場を去った。
リンクたちは海岸に到着し、リンクは土産屋（？）に立ち寄った。「公海まで遠いか？」と店のオヤジに訊くと「12海里先だ」という答えが返ってきた。99.25ドルを支払って買ったのはクーラーボックスだった。ソフィアに「何を買ったの」と訊かれ「物資だ」と答えたリンク。「ごまかさないで」というソフィアに「ロシアのスパイみたいに質問攻めだな」と言うリンク。クーラーボックスをトランクに収め、車に乗ろうとするとソフィアが「何処へ行くのか教えてくれないと乗らないわよ」とダダをこねた。「ソレナビーチだ」とリンクは答えたが「何故？」とまたもや質問するソフィアに「サラは殺された。息子は殺されないと信じたい。ウィスラーが安全だと信じられるならここに留まればいい。そうは思えないがな」と言って運転席に座ったリンク。ウィスラーを助けるには計画に乗るしかないと考え直したのか、ソフィアは助手席に乗った。
コトが終わったレチェロに、下着姿（かな？下はピンクのヒモパンで、上はグリーンのブラ）の彼女が「アウグストがもう私にお金は出さないって言うの。いつものように月曜日にお金を取りに行ったら、俺の責任じゃないって･･･」とお金に困ってる事を打ち明けた。レチェロは「アウグストに言っておけ。俺は買春はしない、と」と言うと「そう言ったわ。どうすればいいの？誰にも会えないのよ」と言えば「俺も同じだよ」と怒りの表情を浮かべて彼女前から立ち去った。
ブツを持ったスクレが、トラックの荷台にあるSonaに届けられる果物（？）が入った籠の中にそれを紛れ込ませて立ち去ろうとすると、兵士に「食料担当の奴か？」と声をかけられた。「いえ、自分は墓堀りです」と答えると、「･･･サインはしたのか？」と訊かれたので「あ、あぁ、今するところだ」「就業規則をよく読んでおけ」と言われて、何とか助かった。
マイケルとウィスラーはハンモックを解き、ロープを作っていた。ウィスラーが「外に出られたら何が起こる？カンパニーと会うのか？」と訊いてきた。マイケルは「だろうね」とめんどくさそうに答えた。「俺は殺されるな。判るだろ？」とウィスラーが言うと「殺すつもりならもう死んでるだろ」というマイケル。「何故俺が生きてるのか不思議だよ」「奴等はお前から情報が欲しいんだろ」「情報を教えたら俺は用無しだな」と質問攻めのウィスラーに、マイケルは「何でも知ってるわけじゃない。お前を脱獄させるまでが僕の仕事だ」と、さっき言われたセリフをそのまんま返してやった。
Sonaに食料が届いた。さっきスクレがブツを紛れ込ませた籠も運ばれてくる。囚人達がそれらを運んでる中、T-BAGはマホーンにクスリを渡し「今日は特売日だが金が要る。レチェロがうるさいんだよ」と言うが、「手持ちは無いよ」とマホーンが言うと「安心しな。俺達の仲だ。ツケにしておいていいぜ」と不敵な笑みを浮かべてT-BAGは去っていった。そして、例の籠の中のブツに手を伸ばした奴がいた。持って行ったのはサミーだ。
食料が届いてワイワイしている房内。ガタン！という音が聞こえ、ある囚人が自分の房を覗くと、あった筈の電子レンジがなくなっていた。この隙を狙ってマイケルたちが電子レンジをゲットする事に成功したのだ。それを持ってマイケルとウィスラーがマイケルの房へ向かう。通り過ぎたマホーンの房では、彼がヤクを打っていた。イイ感じに気持ちよくなってるマホーンは、恍惚の表情で窓まで歩いてきた。外を見ていると、何やら見つけたのか、今朝拾った紙コップをポケットから取り出し、じっと外を見ている。
中庭にはラジカセのラジオから聞こえるサッカー中継に夢中になっている囚人達。監視員もTVのアンテナを気にし始めた。マイケルは房でレンジを解体しながら「3年生の時、電気汚染について習った。電磁パルスだ。送信機に電源を繋ぐとパルスが発生する。それで通信を妨害できるんだ。運がいい事に見張り塔はかなり古い設計だ」とウィスラーに説明していた。「科学博覧会で優秀賞を取れそうだな」と冷やかし気味に言うウィスラーに「これを繋いでくれと」と電源プラグを渡す。それをコンセントに差し込むと、あら不思議。TVが映らなくなり、ラジオも聞こえなくなった。マイケルは立ち上がり、双眼鏡、じゃなくて望遠鏡で監視員を覗くと、彼もしきりにTVアンテナを調整していた。
どうやらテストは成功したようだが、監視員のTVが遠すぎてマイケルにはイマイチ確認できない。ただ、アンテナに気を取られている事だけは判ったようだ。背後をチェックする為にマイケルが、いったん望遠鏡を引っ込める瞬間、レンズが太陽光に反射した。ウィスラーと共に、こちらを気にしている奴がいないことをチェックすると再びマイケルは望遠鏡で監視員を見た。すると、監視員はこちらにライフルを向けていた。
それに気付いたマイケルはすぐに身を伏せた。と同時に発砲され、房内に弾が飛んでくる。そしてすぐに房内のブザーが鳴り、囚人が全員中庭に手を後頭部に組んで整列して跪いた。このブザーが鳴ったらそうするのが規則らしい。レチェロの部屋も大慌てでT-BAGに「お前は出なくていいから、彼女を匿ってくれ。絶対に見つかるな！」と言いつけた。T-BAGは彼女の手を取り、どこかに隠れた模様。
兵士たちが銃を構えて中庭に入ってきた。出てきたレチェロが「大佐。これはどうしたんですか？」というと、兵士はレチェロに銃を向けた。大佐は「見張り塔からライフルのスコープが見えた。大尉が目視で確認した」という言葉に「ありえない」と言うレチェロを無視して「所内に銃器があり、私の部下を狙っていた。よって捜索を行う」と言った。兵士たちが房内に入って行く。
リンクとソフィアは砂浜を歩いていた。「ここにしよう」とリンクが言うと「ここで何をするの？」と訊くソフィア。「見てろ」と言ってリンクは砂を手で掘り始めた。座ったソフィアは「最後に息子に会ったのはいつ？」と訊くがリンクは無言で掘り続けてる。質問する度にシカトされるソフィアは「私は簡単に人を信じるタイプじゃないけど、好意を持つ事だってあるのよ」と言うと「それは良かった」とリンクが答える。そんな回答に頭にきたソフィアは「もう自分の事を話すつもりは無いわ。どうぞ1人で頑張って」と言って、薄手のシャツを脱いでタンクトップになり、両肘を突いて気持良さそうに天を仰いだ。穴掘りの手を止め、それを見ているリンク。「何？手伝って欲しいの？」とソフィアが言うと「いや」と言って、再び作業に入った。
Sonaでは兵士たちが房という房を捜索中。クローゼットにT-BAGと彼女が隠れているが、彼女は興奮している。T-BAGは「安心して。大丈夫だ。絶対に見つからないようにするよ」と落ち着かせようとするが「もうダメよ。レチェロが怒ってるわ」と収まらない。「大丈夫。怒ってなんかいないよ。大切にされてる」「私の代わりはいくらでもいるわ」「君は誰よりも素敵だと思われてる。本物の女性だ。芯のある女性だ」「私は売女よ」「この世界じゃあ、みんな売春婦なんだ。君は女王だけどね」と会話した所で、兵士たちが部屋に入ってきた。息を潜める2人。違う部隊はマイケルの房へ。そこから望遠鏡を見つけ出し、その房の扉は鎖で閉じられた。残酷な奴って、口説きも上手いのかなぁ･･･。
証拠品を持って中庭に戻ってきた兵士たち。ビビるマイケル。大佐が「角の房は誰のだ？」と全員に問いただしたが誰も答えない。「お前のか？」と大佐が指差したのは全く違う囚人。兵士たちに立たされ首を横に振るが、彼の腿を鉄の棒で殴った。違う奴を指差し「答えろ！」と言った所で、マイケルは「僕のだ」と叫んだ。「これは武器じゃない」と言うも、望遠鏡で殴られた。「これが何かは判る。何故、俺を見ていた？」と監視員がマイケルの頭に銃を突きつける。答えられないマイケル。「もう1度だけ訊く。何故、俺を見ていた？」「誤解だ」「俺は見たんだ。答えろ！」「どう見えたか知らないが、あんたを見ていたわけじゃない」と、どこぞのボクサーのバカ親父のような苦しい言い訳をするマイケル。すると監視員はカウントダウンを始めた。
「5･･･4･･･3」というところで「俺の房だ！」とウィスラーが名乗り出た。何故見ていたという問いに「俺は、鳥を見ていただけだ」と言い、ポケットから鳥類図鑑を取り出して見せた。「何故黙ってたんだ？」と言われ「･･･怖かったんだ」と答え、何とか事なきを得た。借りができたマイケルだが、その場に捨てていった望遠鏡を手に取り一安心。すぐに自分の房に来たが、鎖で閉められた扉は開かない。格子の間から手を伸ばしてレンジのコードを引き寄せようとするが届かない。打ちひしがれるマイケル。
T-BAGは彼女に「レチェロが戻ってくるが心配するな。上手く行くさ」と言って、涙の後を拭いてあげる。「ありがとう」という彼女の目は、T-BAGに気持を持っていかれたような感じだ。レチェロに報告しに行ったT-BAG。残された彼女の視線の先には、開いたままの引き出しがあった。T-BAGは戻ってくるレチェロに得意気に状況を報告。シスターの格好をして帰ろうとしていた彼女の所にレチェロが現れ、「そんなに急いで帰らなくてもいいだろう」と言うが「帰らなくちゃ」と言って掴まれた手を放した時、彼女の手からお金が落ちた。彼女を責めようとしたレチェロに「それは自分が渡しました。後で報告するつもりだったんです。言いそびれただけです。お金が無くて家に帰れないと･･･」とT-BAGが言いかけたところで「本当か？」と彼女を問いただすレチェロ。「そうよ」といけしゃーしゃーと答える彼女。続けてT-BAGは「失礼ながら、交通費を払えないというような苦労を愛人にかけさせたくないと思いまして」とフォローした。レチェロは笑顔で「それで金を？俺のために？」と訊くと「勿論です。ご主人様」と答えたT-BAGに「お前は俺の為に何でもしてくれるんだな。俺の事を考えてくれて･･･」と言った瞬間、T-BAGの腹にパンチを一発！「バケツを持ってきて俺の靴を磨け」と他の部下に命じ、彼女を“オフィス”に連れて行った。憮然としながら部屋を出るT-BAGを、一部始終を見ていたサミーが目で追う。
落ち込んでるマイケルに「どうすればいい？」とウィスラーが話しかけてきた。「判らない。考える時間をくれ」と興奮気味のマイケル。「時間が無いんだ。明日にはここを出なくちゃいけない。カンパニーの要求に答えなきゃいけないんだ！」とかなり焦っているウィスラーだが「頼むから一人にしてくれ」というマイケルに、ウィスラーは続ける。「俺が逮捕された時、奴等は住所録を持っていった。それには大切な人の住所が書いてあるんだ」と言えば、マイケルは「俺の大切な人は人質なんだ」と答える。「脱獄が無理なら今言ってくれ。時間が無いんだ」と迫るウィスラーだが、マイケルはそれには無言。
リンクは1人でいい具合まで穴を掘った。どう思いながら見ていたのか、ソフィアは「今日は暑いわね」と言ってリンクにペットボトルの水を渡した。リンクはそれを飲みながら、パナマに来てマイケルとダイバーショップなんかをやりながらLJと暮らしたかったというような事をソフィアに言った。「この件が終われば叶う事よ」とソフィアが言うと「ウィスラーと一緒に過ごすつもりか？沢山の人が災難に巻き込まれるぜ。判ってるんだろ？」とソフィアに言った。「誰も傷つけたりしないわ」というソフィアに「だといいがね。これを見せたいんだ」と言ってリンクはクーラーバッグの中身をソフィアに見せたが、画面にはそれは映らない。リンクは「逃亡手段だ」と言って蓋を閉め、クーラーバッグを埋めながら「ウィスラーに会ったら、今見たものについて教えてやってくれ。皆、組むしかないんだと。俺たちはチームなんだ、と。判ったか？」と言うリンクを、中身を見てから驚いたような感心したような顔をしたソフィアは「判ったわ」と答えた。そして2人はリンクの先導で森の中を歩いて行きSonaの見える場所で止まった。「うまく行けば明日はここで落ち合う」とリンクは言う。
スクレは金を貰うために前回と同じ場所でアウグストと会った。金を貰って確認しているスクレに、またやってくれとアウグストは言うが、「1回だけっていう約束だ」と言ってスクレは断る。すると車の中からガタイのいい男が出てきたんで、渋々やらざるを得なくなってしまったスクレ。
マイケルは中庭に出てきて、計画変更を余儀なくされた事をマホーンに話していた。すると新人が歩いてきたので、マホーンは気になったのか「また会ったな」と声をかけた。新人はそれを無視して、中庭に出てくるウィスラーに「前に会ったよな？」と話しかけた。ウィスラーは「人違いだ」と言うが「マクファデンだろ？ニースで。1997年だ。間違いないよ。大使と一緒にいただろ？」と食い下がるが「人違いだよ」と言い張る。それを不審に思いながら見ているマイケルとマホーン。「何かカン違いしてるんだろ」と言うウィスラーだが、疑う心は消えない。“それはともかく”という感じで、マホーンは「見せたいものがある」と言って、クスリを打った後に行った窓に向かう。
マホーンは「お前みたいに監視員をシッカリと見ていたわけじゃないが、昨日気付いた事があるんだ」と言い、その窓に着いた。「丁度この位の時間帯だ」と言って外を見た。外では紙コップを持った兵士ともう1人の兵士が歩いていた。「6:00の勤務交代じゃん」と言って、なぁ〜んだという顔をするマイケルだったが、マホーンに「しっかり見てろ」と言われ、再度見てみた。「あれだ」とマホーンが指差したのを見ると、紙コップを持っていた兵士が中身を飲み干し、それを潰してその場に捨てた。そこにはもう1つ、紙コップが捨てられていた。ハッとした表情でマイケルは「その紙コップは何処で手に入れた？」とマホーンに訊くと「中庭で･･･。まさにあいつからだ。朝と昼食後に一つずつ。毎日同じだ。あのカップの場所に行けば･･･」という言葉に続いてウィスラーが「あいつの場所に着く」と言った。マイケルは「急ごう」と言う。
というところで次回に続く･･･。
とはいえ、次回は次週じゃないんですねぇ。また1週休みが挟まれるみたいです(´Д⊂
その代わりなんでしょうか、11月5日は2時間スペシャルで放送する編成になってます。あ、スペシャルのうちに入らないか･･･。でも、アップするの大変だなぁ･･･。
それにしても、今回はクーラーバッグの中身は判らないし、ラストの紙コップも何のことだかサッパリ判らないですねぇ。判る方いらっしゃいますか？
スクレも変な事に巻き込まれてるし･･･。何かの伏線･･･って事はないか･･･。でもあの状態から脱しないといけないわけだから、どうやるのか楽しみですね。
今のところ、マイケルとウィスラーとマホーンで脱獄が進むようですが、T-BAGやベリックが加わってこない訳がないですよね。どう絡んでくるんでしょうねぇ。あれもこれも考えちゃうと眠れなくなります（笑）
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こちらです。↓↓↓
今回はLJとスーザンとのワンシーンで、長めのもあります。
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夜が明け、早朝にSonaの入り口が開き、新しい囚人が1人入って来た。中庭に飲み干されたLサイズの紙コップが転がっている。それを拾うマホーン。水をコップに汲んでいるマイケルに近づき「J.P.ゲティ曰く、早起きと勤労は成功の素だそうだ」と話しかけてきた。マイケルは「水でも飲んで頭を休めなよ」と相手にしない。マホーンは「お前の忠実な部下の俺は、計画の状況を知りたがってる」というと「ボクは1人になりたがってる」と言う。中庭には放り出された新人の囚人。彼に向かってサミーが歩いてきた。「財布をよこせ」というサミーに「持ってないよ」と言った新人は、サミーにボコられて財布を奪われた。それを見ているマイケルやマホーン、ベリック達だが、マイケルに面会だとのアナウンスが入り、面会場所へと向かう。
面会者は勿論リンク。リンクは鳥類図鑑を取られた事をマイケルに報告し詫びた。マイケルは「切り札が無くなった訳か。本を渡した時にサラとLJの写真をくれるように言ったんだろ？」と訊いた。リンクは「あ、ああ」と答え「それはどこに？」とマイケルに訊かれると「見せてはくれたが、くれなかったんだ」と嘘をついた。続けて「交渉できる立場じゃないんだ。期限は明日だ。今は脱獄する事だけに集中してくれ」と、写真の話題をそらすかのように答えた。やや不審そうな顔をしながらマイケルは「分った･･･。脱獄後のことだけど、目立たない車が欲しい。3時までに半マイル先に停めておいてくれ」というと「午前だな？」とリンクが訊くと「いや、午後だ･･･。それしかないんだ。車が夜通し監視してるし、暗闇だと車の場所が判らない」と理由を説明。リンクが「おいおい、暗くなきゃ･･･」と言おうとするが「とにかく、明日の真っ昼間に脱獄する」と言い残してマイケルはSonaに戻っていった。
戻ると、中庭には新人がパンツ1枚になって倒れていた。何とか立ち上がった新人は、ある1人の男を見ていた。目の前に居た囚人に「誰を見てるんだ？」と訊かれると「あの男だよ」と答えた。視線の先には、マイケルと話をしているウィスラーがいた。マイケルはマクグレディに金を渡し、時計2つと双眼鏡の調達を頼む。時計は何とかなるが、双眼鏡を持ってる奴はいるけど売ってくれないだろうと話す。「盗めば別だけどね」と言われたとおり、良心の呵責に耐えつつ、マイケルは双眼鏡を盗んできた。
自分の房に戻ってきたマイケルは、ウィスラーに明日決行する事を告げる。床に見取り図のようなものを描き「まず、房からは簡単に出られるし、鉄格子は弱い。ただ、ロープとハシゴが必要だ。だから、フェンスの穴まで安全なラインを探した。日中なら2つの見張り塔からしか見えない。監獄の外の軍は夜間だけだ。だから昼間に決行する。14：00にサッカーの試合があるから、注意が散漫になるはずだ。昨日、地面を掘った時に見たんだが、見張りに直射光が当たってて、奴はまぶしくて後ろを向いてた。僅かな時間だが、これを利用する」と説明した。「一瞬じゃないのか」とウィスラーは言うが、期限も迫っているのでマイケルに従わざるを得なかった。「奴等を煙に巻くには、まず相手を知ることだ」と言って、マイケルは双眼鏡を覗いて監視員を見る。
リンクとソフィアはホテルの部屋で、明日に向けての打ち合わせ中。そこにスーザンから電話が入った。「時間が近づいてるわよ」と進捗状況を確認するスーザン。「そんなことは判ってる。失敗はしない。忙しいから切るぞ」というとスーザンは「脱獄したらすぐにウィスラーをこっちに渡してちょうだい」という。この時、スーザンのメモが映される。全部は見えないが、以下のように書かれていた。モニュメントかぁ･･･。何のでしょうね。
LJの事が心配なのとサラの件と、明日の事で頭が一杯のリンクは興奮しながら「今はフェンスを越える事までしか聞いてない。詳細が判ったら必ず連絡する」と言った。「落ち着いて･･･。LJは大丈夫。残りは34時間よ」とプレッシャーを掛けてスーザンは電話を切った。「彼女は何て？」と訊いたソフィアに「なんでもない。仕事が山積みだ。行こう」と言って、地図を持って部屋を出た。
スクレは誰かと待ち合わせてるのか、道路に立っていると通りかかった車に乗ったパナマ人の男に「リベラさんかい？」と声をかけられた。「･･･誰？」とパナマ人を見ていると「ジョージ・リベラだろ？墓掘りの。ドライブしようぜ」と言われるが、スクレは断った。すると車から声をかけてきた男と、ガタイのいい男が降りてきた。この声をかけてきた男、レチェロの従兄弟のアウグストだ。「お前の前任者との約束があってね」と言って、あるものをSonaの中に持ち込んで欲しいと頼まれた。それを見ると文庫本ほどの大きさの紙包み。おそらくヤクだろう。「今回だけ頼む。5000ドルでどうだ」と持ちかけられ、金に釣られて「今回だけだな？」と念押ししてそれを引き受ける事にしたスクレ。
新人が水飲み用の水道で体を洗ってる所にベリックが近づいてきた。ベリックは「ここで体を洗うな。親切心で言ってるんだ。お前、自分の立場を解ってるのか？ここじゃお前は最下層民なんだぜ。俺も同じミスをした。財布を渡さなかったんだ。次にお前は膝まで人糞に浸かって掃除をやる事になるよ。Sonaじゃ誰も助けちゃくれないよ」と言って、新人にチーズを差し出した。「腹は減ってないよ」と断ると「そのうち減るよ」と言われ、新人はチーズを受け取った。その向こうでマイケルがマクグレディから腕時計を貰い、何か話をしているのを新人が見ているとマイケルと目が合った。不審に思うマイケルだが、そのまま自分の房へと向かっていった。
房に戻ってきたマイケルはウィスラーに「同時に両方の見張りを見ている必要がある」といいながら、出入り口にシーツを張る。「見張りから目を離すな。太陽光の様子を見ててくれ。俺は別の塔を見る」と言った。ウィスラーが「この房の外を警戒する役目はどうする？」と訊くと「マホーンに頼もう。人手が足りないから仕方が無い」と言って、繋げてあるネジをはずして、2つになった双眼鏡の片方をウィスラーに渡した。
レチェロの部屋では、T-BAGがアガリの金を数えて引き出しに収めていた。レチェロに「よく働くな。たまには休んだらどうだ」と言われるが、勤勉をアピールするT-BAG。「そんな事より大事な事があるだろ？」とレチェロに言われ「まだ何も聞こえてきません」と答えた。つまり、チクるような事はまだ無いと言う事ですな。そこに例のシスターのコスチュームを着たレチェロの女が現れた。早速レチェロは自分の“オフィス”に連れ込んだ。
ウィスラーは監視員を、マホーンは房の外を見張っている。適当な会話を交わしながら少しずつ時間が経過。マイケルが言っていた太陽光の角度で地面が見えづらくなった時、ウィスラーはスポンジボールのようなものを投げてみた。やはりマイケルの言っていたように、監視員はボールに気付かなかった。その時間は午後3：13。「マイケルを探してくる」と言って持ち場を離れたマホーンは、中庭で新人を見かけた。彼の前をチラ見して一旦通り過ぎた。新人が場所を離れて歩いていく後姿を見て、マホーンは何かを感じ取ったような表情をした。
マイケルは監視員を双眼鏡（っていうか、今や望遠鏡）で見ているが、監視員は目視だが完全にこちらを見ているようだ。背後で物音がして慌てて振り向いた。ウィスラーが入ってきていた。彼に太陽光を確認すると、3：13頃に直撃していたと報告を受けた。続けて「見張りは右回りをして、西側は6分間監視外になる」とウィスラーは結果を告げた。マイケルは「こっちはバッキンガム宮殿のオーディションを受けてるみたいだ。奴はスポーツが好きらしい。TVもある。4時間に2回、信号が弱まる。その度にアンテナを直してるんだ。簡単な装置を作ってラジオのように信号を送信すれば、電波を弱められる」と話したときに、シーツの向こうに気配を感じたマイケル。信号の話をしている時から、新人がこの房に近づいて話を聞いていたのだ。すぐに外を確認した２人だが、その姿はもう無かった。
新人は既に中庭を足早に歩いていた。そこで新人はマホーンに捕まる。「新人だよな？」と訊くマホーンに「そうだ」と答えた新人。「泥酔でもして投獄されたか？それとも無実で投獄か？」「そんなところだ」「投獄されたのは初めてか？」「そうだが･･･」「そうか。覚えておけ。ルールその１、余計な事に首を突っ込むな」「じゃあ俺にも構うな」と言って去ろうとした新人の両腕を掴み「とぼけるな！一緒に来い」と言ったマホーン。きっと長年犯罪者を見てきたし、元々IQも高くて敏腕だから、何かピンと来るものがあったんでしょうね。
リンクとソフィアは車で森の中を走っていた。リンクがウィスラーとの馴れ初めを訊くと「学生の頃、ここサン・イザベルのバーで働いてたの。彼はよく来てくれたわ」「そして彼は情熱的に君を口説いたって訳か」「そうなのよ！どこかに行く度にプレゼントをくれたわ。（車のルームミラーにぶら下がってるネックレス（？）を指して）これもそうよ。セドナのお土産みたい。彼の母がそこの老人ホームにいるらしいわ」という会話をしていたところで、パナマの警察に車を停められた。両手を挙げて車を降りる２人。「ここは州の私道だから、車両の通行は認められてない。Sona近辺２マイルは閉鎖だ」と警察が言う。リンクは「標識は無かったぞ」と反論するが無視されて「何処へ行こうとしていた？」と訊かれ「サン・イザベルだ」と咄嗟にさっきの会話中の地名を答える。車を調べられるが、ソフィアの車である事が証明される。ソフィアが「これだからパナマは嫌がられるのよ。警官に悩まされるから」と嫌味を言うもんだから、何とか解放されるも、去り際に「次に会ったら･･･顔は覚えてるぞ」と警官に言われる。車に戻ったリンクは「海岸は近いか？」とソフィアに尋ねた。「そうねぇ、3マイル位かしら」という答えを聞いたリンクは「プランBだ。行くぞ」と言って、そこに向かわせた。
マイケルはある房の前に立って何かをジッと見ている。そこにウィスラーが「このハンモックをロープ代わりに使おう」とマイケルに話し掛けたが、マイケルはある物を見たままだ。その視線の先にあるのは電子レンジだった。「あれは無理だ」というウィスラーに「待ってろ」と言ってマイケルは動いた。盗みに入ったが、ワイヤーか太い針金のようなもので括りつけてあって、結局盗み出すことはできなかった。時間は4：30。決行まで24時間を切っていた。焦るマイケルに「上手くいくさ」と励ますウィスラー。マイケルは「教えてくれ。明後日までに脱獄を急ぐのは何故だ？」と苛立ちながら尋ねた。「知らない。何でも知ってるわけじゃない。互いの事は知らなくても、俺を脱獄させるのが仕事だろ？」とウィスラーに言われ、「･･･またあとで来よう」と行ってその場を去った。
リンクたちは海岸に到着し、リンクは土産屋（？）に立ち寄った。「公海まで遠いか？」と店のオヤジに訊くと「12海里先だ」という答えが返ってきた。99.25ドルを支払って買ったのはクーラーボックスだった。ソフィアに「何を買ったの」と訊かれ「物資だ」と答えたリンク。「ごまかさないで」というソフィアに「ロシアのスパイみたいに質問攻めだな」と言うリンク。クーラーボックスをトランクに収め、車に乗ろうとするとソフィアが「何処へ行くのか教えてくれないと乗らないわよ」とダダをこねた。「ソレナビーチだ」とリンクは答えたが「何故？」とまたもや質問するソフィアに「サラは殺された。息子は殺されないと信じたい。ウィスラーが安全だと信じられるならここに留まればいい。そうは思えないがな」と言って運転席に座ったリンク。ウィスラーを助けるには計画に乗るしかないと考え直したのか、ソフィアは助手席に乗った。
コトが終わったレチェロに、下着姿（かな？下はピンクのヒモパンで、上はグリーンのブラ）の彼女が「アウグストがもう私にお金は出さないって言うの。いつものように月曜日にお金を取りに行ったら、俺の責任じゃないって･･･」とお金に困ってる事を打ち明けた。レチェロは「アウグストに言っておけ。俺は買春はしない、と」と言うと「そう言ったわ。どうすればいいの？誰にも会えないのよ」と言えば「俺も同じだよ」と怒りの表情を浮かべて彼女前から立ち去った。
ブツを持ったスクレが、トラックの荷台にあるSonaに届けられる果物（？）が入った籠の中にそれを紛れ込ませて立ち去ろうとすると、兵士に「食料担当の奴か？」と声をかけられた。「いえ、自分は墓堀りです」と答えると、「･･･サインはしたのか？」と訊かれたので「あ、あぁ、今するところだ」「就業規則をよく読んでおけ」と言われて、何とか助かった。
マイケルとウィスラーはハンモックを解き、ロープを作っていた。ウィスラーが「外に出られたら何が起こる？カンパニーと会うのか？」と訊いてきた。マイケルは「だろうね」とめんどくさそうに答えた。「俺は殺されるな。判るだろ？」とウィスラーが言うと「殺すつもりならもう死んでるだろ」というマイケル。「何故俺が生きてるのか不思議だよ」「奴等はお前から情報が欲しいんだろ」「情報を教えたら俺は用無しだな」と質問攻めのウィスラーに、マイケルは「何でも知ってるわけじゃない。お前を脱獄させるまでが僕の仕事だ」と、さっき言われたセリフをそのまんま返してやった。
Sonaに食料が届いた。さっきスクレがブツを紛れ込ませた籠も運ばれてくる。囚人達がそれらを運んでる中、T-BAGはマホーンにクスリを渡し「今日は特売日だが金が要る。レチェロがうるさいんだよ」と言うが、「手持ちは無いよ」とマホーンが言うと「安心しな。俺達の仲だ。ツケにしておいていいぜ」と不敵な笑みを浮かべてT-BAGは去っていった。そして、例の籠の中のブツに手を伸ばした奴がいた。持って行ったのはサミーだ。
食料が届いてワイワイしている房内。ガタン！という音が聞こえ、ある囚人が自分の房を覗くと、あった筈の電子レンジがなくなっていた。この隙を狙ってマイケルたちが電子レンジをゲットする事に成功したのだ。それを持ってマイケルとウィスラーがマイケルの房へ向かう。通り過ぎたマホーンの房では、彼がヤクを打っていた。イイ感じに気持ちよくなってるマホーンは、恍惚の表情で窓まで歩いてきた。外を見ていると、何やら見つけたのか、今朝拾った紙コップをポケットから取り出し、じっと外を見ている。
中庭にはラジカセのラジオから聞こえるサッカー中継に夢中になっている囚人達。監視員もTVのアンテナを気にし始めた。マイケルは房でレンジを解体しながら「3年生の時、電気汚染について習った。電磁パルスだ。送信機に電源を繋ぐとパルスが発生する。それで通信を妨害できるんだ。運がいい事に見張り塔はかなり古い設計だ」とウィスラーに説明していた。「科学博覧会で優秀賞を取れそうだな」と冷やかし気味に言うウィスラーに「これを繋いでくれと」と電源プラグを渡す。それをコンセントに差し込むと、あら不思議。TVが映らなくなり、ラジオも聞こえなくなった。マイケルは立ち上がり、双眼鏡、じゃなくて望遠鏡で監視員を覗くと、彼もしきりにTVアンテナを調整していた。
どうやらテストは成功したようだが、監視員のTVが遠すぎてマイケルにはイマイチ確認できない。ただ、アンテナに気を取られている事だけは判ったようだ。背後をチェックする為にマイケルが、いったん望遠鏡を引っ込める瞬間、レンズが太陽光に反射した。ウィスラーと共に、こちらを気にしている奴がいないことをチェックすると再びマイケルは望遠鏡で監視員を見た。すると、監視員はこちらにライフルを向けていた。
それに気付いたマイケルはすぐに身を伏せた。と同時に発砲され、房内に弾が飛んでくる。そしてすぐに房内のブザーが鳴り、囚人が全員中庭に手を後頭部に組んで整列して跪いた。このブザーが鳴ったらそうするのが規則らしい。レチェロの部屋も大慌てでT-BAGに「お前は出なくていいから、彼女を匿ってくれ。絶対に見つかるな！」と言いつけた。T-BAGは彼女の手を取り、どこかに隠れた模様。
兵士たちが銃を構えて中庭に入ってきた。出てきたレチェロが「大佐。これはどうしたんですか？」というと、兵士はレチェロに銃を向けた。大佐は「見張り塔からライフルのスコープが見えた。大尉が目視で確認した」という言葉に「ありえない」と言うレチェロを無視して「所内に銃器があり、私の部下を狙っていた。よって捜索を行う」と言った。兵士たちが房内に入って行く。
リンクとソフィアは砂浜を歩いていた。「ここにしよう」とリンクが言うと「ここで何をするの？」と訊くソフィア。「見てろ」と言ってリンクは砂を手で掘り始めた。座ったソフィアは「最後に息子に会ったのはいつ？」と訊くがリンクは無言で掘り続けてる。質問する度にシカトされるソフィアは「私は簡単に人を信じるタイプじゃないけど、好意を持つ事だってあるのよ」と言うと「それは良かった」とリンクが答える。そんな回答に頭にきたソフィアは「もう自分の事を話すつもりは無いわ。どうぞ1人で頑張って」と言って、薄手のシャツを脱いでタンクトップになり、両肘を突いて気持良さそうに天を仰いだ。穴掘りの手を止め、それを見ているリンク。「何？手伝って欲しいの？」とソフィアが言うと「いや」と言って、再び作業に入った。
Sonaでは兵士たちが房という房を捜索中。クローゼットにT-BAGと彼女が隠れているが、彼女は興奮している。T-BAGは「安心して。大丈夫だ。絶対に見つからないようにするよ」と落ち着かせようとするが「もうダメよ。レチェロが怒ってるわ」と収まらない。「大丈夫。怒ってなんかいないよ。大切にされてる」「私の代わりはいくらでもいるわ」「君は誰よりも素敵だと思われてる。本物の女性だ。芯のある女性だ」「私は売女よ」「この世界じゃあ、みんな売春婦なんだ。君は女王だけどね」と会話した所で、兵士たちが部屋に入ってきた。息を潜める2人。違う部隊はマイケルの房へ。そこから望遠鏡を見つけ出し、その房の扉は鎖で閉じられた。残酷な奴って、口説きも上手いのかなぁ･･･。
証拠品を持って中庭に戻ってきた兵士たち。ビビるマイケル。大佐が「角の房は誰のだ？」と全員に問いただしたが誰も答えない。「お前のか？」と大佐が指差したのは全く違う囚人。兵士たちに立たされ首を横に振るが、彼の腿を鉄の棒で殴った。違う奴を指差し「答えろ！」と言った所で、マイケルは「僕のだ」と叫んだ。「これは武器じゃない」と言うも、望遠鏡で殴られた。「これが何かは判る。何故、俺を見ていた？」と監視員がマイケルの頭に銃を突きつける。答えられないマイケル。「もう1度だけ訊く。何故、俺を見ていた？」「誤解だ」「俺は見たんだ。答えろ！」「どう見えたか知らないが、あんたを見ていたわけじゃない」と、どこぞのボクサーのバカ親父のような苦しい言い訳をするマイケル。すると監視員はカウントダウンを始めた。
「5･･･4･･･3」というところで「俺の房だ！」とウィスラーが名乗り出た。何故見ていたという問いに「俺は、鳥を見ていただけだ」と言い、ポケットから鳥類図鑑を取り出して見せた。「何故黙ってたんだ？」と言われ「･･･怖かったんだ」と答え、何とか事なきを得た。借りができたマイケルだが、その場に捨てていった望遠鏡を手に取り一安心。すぐに自分の房に来たが、鎖で閉められた扉は開かない。格子の間から手を伸ばしてレンジのコードを引き寄せようとするが届かない。打ちひしがれるマイケル。
T-BAGは彼女に「レチェロが戻ってくるが心配するな。上手く行くさ」と言って、涙の後を拭いてあげる。「ありがとう」という彼女の目は、T-BAGに気持を持っていかれたような感じだ。レチェロに報告しに行ったT-BAG。残された彼女の視線の先には、開いたままの引き出しがあった。T-BAGは戻ってくるレチェロに得意気に状況を報告。シスターの格好をして帰ろうとしていた彼女の所にレチェロが現れ、「そんなに急いで帰らなくてもいいだろう」と言うが「帰らなくちゃ」と言って掴まれた手を放した時、彼女の手からお金が落ちた。彼女を責めようとしたレチェロに「それは自分が渡しました。後で報告するつもりだったんです。言いそびれただけです。お金が無くて家に帰れないと･･･」とT-BAGが言いかけたところで「本当か？」と彼女を問いただすレチェロ。「そうよ」といけしゃーしゃーと答える彼女。続けてT-BAGは「失礼ながら、交通費を払えないというような苦労を愛人にかけさせたくないと思いまして」とフォローした。レチェロは笑顔で「それで金を？俺のために？」と訊くと「勿論です。ご主人様」と答えたT-BAGに「お前は俺の為に何でもしてくれるんだな。俺の事を考えてくれて･･･」と言った瞬間、T-BAGの腹にパンチを一発！「バケツを持ってきて俺の靴を磨け」と他の部下に命じ、彼女を“オフィス”に連れて行った。憮然としながら部屋を出るT-BAGを、一部始終を見ていたサミーが目で追う。
落ち込んでるマイケルに「どうすればいい？」とウィスラーが話しかけてきた。「判らない。考える時間をくれ」と興奮気味のマイケル。「時間が無いんだ。明日にはここを出なくちゃいけない。カンパニーの要求に答えなきゃいけないんだ！」とかなり焦っているウィスラーだが「頼むから一人にしてくれ」というマイケルに、ウィスラーは続ける。「俺が逮捕された時、奴等は住所録を持っていった。それには大切な人の住所が書いてあるんだ」と言えば、マイケルは「俺の大切な人は人質なんだ」と答える。「脱獄が無理なら今言ってくれ。時間が無いんだ」と迫るウィスラーだが、マイケルはそれには無言。
リンクは1人でいい具合まで穴を掘った。どう思いながら見ていたのか、ソフィアは「今日は暑いわね」と言ってリンクにペットボトルの水を渡した。リンクはそれを飲みながら、パナマに来てマイケルとダイバーショップなんかをやりながらLJと暮らしたかったというような事をソフィアに言った。「この件が終われば叶う事よ」とソフィアが言うと「ウィスラーと一緒に過ごすつもりか？沢山の人が災難に巻き込まれるぜ。判ってるんだろ？」とソフィアに言った。「誰も傷つけたりしないわ」というソフィアに「だといいがね。これを見せたいんだ」と言ってリンクはクーラーバッグの中身をソフィアに見せたが、画面にはそれは映らない。リンクは「逃亡手段だ」と言って蓋を閉め、クーラーバッグを埋めながら「ウィスラーに会ったら、今見たものについて教えてやってくれ。皆、組むしかないんだと。俺たちはチームなんだ、と。判ったか？」と言うリンクを、中身を見てから驚いたような感心したような顔をしたソフィアは「判ったわ」と答えた。そして2人はリンクの先導で森の中を歩いて行きSonaの見える場所で止まった。「うまく行けば明日はここで落ち合う」とリンクは言う。
スクレは金を貰うために前回と同じ場所でアウグストと会った。金を貰って確認しているスクレに、またやってくれとアウグストは言うが、「1回だけっていう約束だ」と言ってスクレは断る。すると車の中からガタイのいい男が出てきたんで、渋々やらざるを得なくなってしまったスクレ。
マイケルは中庭に出てきて、計画変更を余儀なくされた事をマホーンに話していた。すると新人が歩いてきたので、マホーンは気になったのか「また会ったな」と声をかけた。新人はそれを無視して、中庭に出てくるウィスラーに「前に会ったよな？」と話しかけた。ウィスラーは「人違いだ」と言うが「マクファデンだろ？ニースで。1997年だ。間違いないよ。大使と一緒にいただろ？」と食い下がるが「人違いだよ」と言い張る。それを不審に思いながら見ているマイケルとマホーン。「何かカン違いしてるんだろ」と言うウィスラーだが、疑う心は消えない。“それはともかく”という感じで、マホーンは「見せたいものがある」と言って、クスリを打った後に行った窓に向かう。
マホーンは「お前みたいに監視員をシッカリと見ていたわけじゃないが、昨日気付いた事があるんだ」と言い、その窓に着いた。「丁度この位の時間帯だ」と言って外を見た。外では紙コップを持った兵士ともう1人の兵士が歩いていた。「6:00の勤務交代じゃん」と言って、なぁ〜んだという顔をするマイケルだったが、マホーンに「しっかり見てろ」と言われ、再度見てみた。「あれだ」とマホーンが指差したのを見ると、紙コップを持っていた兵士が中身を飲み干し、それを潰してその場に捨てた。そこにはもう1つ、紙コップが捨てられていた。ハッとした表情でマイケルは「その紙コップは何処で手に入れた？」とマホーンに訊くと「中庭で･･･。まさにあいつからだ。朝と昼食後に一つずつ。毎日同じだ。あのカップの場所に行けば･･･」という言葉に続いてウィスラーが「あいつの場所に着く」と言った。マイケルは「急ごう」と言う。
というところで次回に続く･･･。
とはいえ、次回は次週じゃないんですねぇ。また1週休みが挟まれるみたいです(´Д⊂
その代わりなんでしょうか、11月5日は2時間スペシャルで放送する編成になってます。あ、スペシャルのうちに入らないか･･･。でも、アップするの大変だなぁ･･･。
それにしても、今回はクーラーバッグの中身は判らないし、ラストの紙コップも何のことだかサッパリ判らないですねぇ。判る方いらっしゃいますか？
スクレも変な事に巻き込まれてるし･･･。何かの伏線･･･って事はないか･･･。でもあの状態から脱しないといけないわけだから、どうやるのか楽しみですね。
今のところ、マイケルとウィスラーとマホーンで脱獄が進むようですが、T-BAGやベリックが加わってこない訳がないですよね。どう絡んでくるんでしょうねぇ。あれもこれも考えちゃうと眠れなくなります（笑）
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今回はLJとスーザンとのワンシーンで、長めのもあります。
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