茨城県教育委員会は25日、同県つくばみらい市の県立伊奈高校の男性教諭(44)が7月、バドミントン部の合宿中に3年の女子生徒(17)の顔をけって1カ月の重傷を負わせ、部員らにこの生徒が自分でけがをしたように口裏合わせを指示していたと発表した。

 教諭は同部の顧問。当時、未成年を含む部のOBらと飲酒していたという。県は26日付で教諭を停職12カ月の懲戒処分とする。県は「非のない生徒に暴力行為に及び、大変申し訳ない」としている。

 県によると、教諭は7月22日未明、高校の合宿所で、女子部員13人を正座させて4人をけり、うち1人が口の中を切る重傷を負った。

 その後、部員に「滑ってポールにぶつけたことにするように」と口裏合わせを指示していた。

 男子部員や別の教諭が校庭で花火をしていたことに対して女子部員3人がこの教諭に苦情を申し出たところ、顧問の教諭は口答えをしたととらえて、逆に女子部員らを正座させたという。