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「モナリザ」に眉毛はあったのか? 高解像カメラで調査

2007.10.18
Web posted at:  19:43  JST
- CNN

サンフランシスコ(CNN) レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナリザ」に、眉毛やまつげはあったどうかは、長年の謎だった。この謎を解くべく、フランスの技術者が高解像度なカメラで絵画を調査。その結果、「ダ・ヴィンチが描いた当時には、眉毛とまつげがあった」との内容を、17日に米国サンフランシスコ発表した。

パスカル・コットさんは、自分が設計した高解像度カメラで「モナリザ」を撮影。出来上がった写真を、紫外線や赤外線を含む13の光の波長で分析した。

その結果、15万dpiと非常に微細な部分まで表示している写真は、「モナリザ」の顔部分を24倍まで拡大でき、コットさんは左目の上部分に、眉毛とみられる1本の毛を描いた筆跡があることが判明した。

「dpi」は「ドット・パー・インチ」の略で、ドット密度の単位。1インチ幅のドット数を示しており、コンピュータやプリンタ、スキャナの性能表示などに使われている。

コットさんは、「1本でも眉毛があれば、ダ・ヴィンチが描いた時期には眉毛やまつげがあったという証拠になると思う」と話している。

現在の「モナリザ」には、眉毛もまつげも見られない点について、「『モナリザ』に近づいて目の付近を注意深く見ると、亀裂が入っているのが分かる。これは、おそらく、修復家や画家が、目の部分を清掃する際に拭き取ったためと説明できる。目をきれいにしようとして、眉毛やまつげもきれいにしてしまったんだろう」と語っている。

コットさんが撮影した高解像度の写真により、眉毛やまつげの存在だけではなく、左手部分が当初、別の位置にあったことも判明した。

コットさんは今後、撮影した写真を利用して、「モナリザ」が描かれた当初の姿を再現したいと考えている。描かれてから500年が経過し、全体的にくすんだ色味になっているが、当初は鮮やかな色彩だったと推測。皮膚の色は明るくピンクがかっており、背景の空は、まばゆい青色で、現在の姿とはまったく違うものになるという。




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