宇和島徳洲会病院の万波誠医師(67)らによる病気腎移植に関連して厚生労働省、愛媛社会保険事務所と県が、同病院と市立宇和島病院を監査している問題で、加戸守行知事は24日、「結果が及ぶ被害が大きすぎる」として、保険医療機関指定の取り消しの処分をしないよう厚労省などに直接要望していく意向を示した。
加戸知事は、市立宇和島病院が、南予地域唯一の救急救命センターに指定されていることなどを重視。「社会保険事務局が不正請求だと取り消すと言っても、厚労省は国民の医療の責任を持つ立場として、宇和島圏域の医療の責任を放棄されるのかとあえて申し上げたい」と強調した。【加藤小夜】
毎日新聞 2007年10月25日