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新築移転する浜松赤十字病院。産婦人科医不足から移転後も分娩は扱えない=浜松市浜北区小林 |
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全国的に産婦人科の医師不足が深刻化する中、浜松市浜北区へ11月に新築移転する浜松赤十字病院(同市中区高林)が、移転後も当面は分娩(ぶんべん)を扱えなくなることが25日までに分かった。新病院に分娩施設などは整備されているが、安全な分娩や当直態勢に必要な常勤の産科医3人以上が確保できないため、新病院の産婦人科では産科分野は扱わずに婦人科の外来を中心に診療に当たる。 同病院は産婦人科医が退職した昨年12月以降は分娩が扱えなくなり、現在は非常勤医師が婦人科の外来診療に当たっている。11月から浜松医科大から婦人科の常勤医師1人が派遣され、来年4月にも婦人科の常勤医師1人が加わる見込みだが、派遣元の大学病院も医師不足が続いているため、3人の常勤医師を確保するのは当面難しい状況。このため、しばらくは分娩や妊婦検診などは行わない方針。脳神経外科と麻酔科、眼科も常勤医師が確保できず、移転後も当面は非常勤医師で対応する。 これまで大規模病院がなかった浜北区や天竜区の一部をカバーする移転後の新病院は地域医療の拠点として期待され、分娩施設のほかに産婦人科用のベッド13床も用意されている。同病院の原田保事務部長は「非常に厳しい状況だが、医師が確保でき次第、早めに産科部分を再開したい」としている。 |