鷹野派選挙違反の控訴棄却 10/24 18:50
鷹野一雄県議への連座制の適用を視野に入れた選挙違反事件の控訴審で、東京高裁は控訴を棄却しました。
これに対し2人の被告は即日上告しました。
この事件は、今年4月の県議選で当選した鷹野一雄県議の選対幹部篠原直樹被告(47)と、山本和真被告(47)の2人が、鷹野県議を当選させるために選対青年部の支部長ら10人に現金3万円ずつを渡したとして、現金買収の罪に問われているものです。
1審の甲府地裁は、2人に懲役1年6か月執行猶予5年の判決を言い渡しましたが、2人は控訴していました。
これまでに弁護側は新潟県の県議が現金買収事件で罰金刑が確定した例を挙げ、2人の被告も罰金刑が相当であると主張していました。
きょう東京高裁で行われた控訴審の判決公判で、中川武隆裁判長は、「今回の事件は典型的な買収事件で、選挙運動の実働部隊に金を渡した行為などは大規模で悪質」と指摘しました。
また量刑は、「個々の事案ごとに判断するもので、簡単に比較することはできない」とし買収の規模を考えても懲役刑が相当として弁護側の控訴を棄却しました。
これに対し弁護側は、「恣意的な判断で不公平だ」として最高裁に上告しました。
2人の被告は、鷹野県議の失職に結びつく連座制の適用対象者にあたる「組織的選挙運動管理者」として検察に起訴されていますが、今後最高裁でも上告が棄却されれば、検察側が連座制の適用を求める行政訴訟を起こすことになります。
きょうの判決を受けて、鷹野県議は「裁判が係争中なので今後の行方を見守りたい」とコメントを発表し取材には「連座制には当たらないという気持ちはこれまで通り変わらない」と話しています。
全国学力テスト、応用力に課題 10/24 18:40
全国一斉としては43年ぶりに行われた全国学力調査の結果が公表されました。
県内の小学生、中学生の結果はともにほぼ全国平均と同じでした。
全国学力調査は、学力低下が叫ばれる中その実態を把握するため、今年4月に小学6年生と中学3年生を対象に、それぞれ国語と算数、国語と数学で行われました。
県内でも、すべての国公立と私立の小中学校それに特別支援学校の合わせて310校およそ1万8000人余りが参加しました。
このうち公立学校の結果が公表され、小学生では、知識を問う国語Aの正答率が81.7%、活用問題の国語Bの正答率が62%で、それぞれ全国平均と同じ。
算数もAが全国と同じで82.1%、Bは62.1%で全国を少し下回りました。
また、中学生も数学Aを除いて全国平均を若干上回る結果となりました。
総合的に見ると県内の小中学生はBの活用問題の正答率がほぼ全国並みではあるものの60%〜70%という結果となりました。
県教委義務教育課では「活用する力にばらつき大きい」と話しています。
今後、県教委では学校などに助言するとともに県教委が進める「確かな学力ステップアップ事業」に今回の結果を反映させるとしています。
リニア、南ア通過ルートも検討 10/24 18:50
JR東海などは、リニアモーターカーのルートの一つとして、南アルプス付近をトンネルで通るルートの検討を始め、地質調査を行う方針です。
JR東海は今年4月、2025年を目標に首都圏から中京圏の間でリニアの営業運転を始めることを表明しています。
この計画を含む中央新幹線構想の一環として、JR東海は南アルプス付近をトンネルで通過するルートの検討を始め、すでに国土交通省に対しこの地質調査を行う方針を伝えたということです。
調査は、国の指示に基づきJR東海と鉄道運輸機構が行うもので地質や地形、湧水などを調べるということです。
南アルプスをトンネルで通過すれば、リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会が提案しているルートに比べカーブが少なくほぼ直線となるため、距離や時間が短縮されます。
JR東海では「調査は、コストや技術面から見てどのルートがいいのか総合的に判断するためのもの」と説明しています。
横田飛行場軍民共用化で意見交換 10/24 18:50
米軍・横田基地の民間航空利用について、県が経済団体に実現に向けた協力を求めました。
東京都の米軍・横田基地への民間航空機の乗り入れは、横内知事が掲げる公約のひとつで、山梨など首都圏西部の地域経済の活性化が期待されています。
県はきょう、早期実現に向けて県内の経済界に協力を求めようと甲府商工会議所など経済団体の代表を集めて意見交換会を開きました。
会には横田基地がある東京都の高瀬保参与らも招かれ、基地の概要などが説明されました。
会議では「経済団体で推進組織など立ち上げ運動の推進を検討すべき」といった意見が出されました。
なお日米政府間の協議は今月末をメドに現在も続いています。
酒気帯び運転の男を逮捕 10/24 18:41
昨夜甲府市で飲酒運転をして男性をはね、逮捕された男は、温泉施設で焼酎を飲んだ後、車を運転していたことがわかりました。
酒気帯び運転の現行犯で逮捕されたのは甲府市国玉町の無職後藤勉容疑者(63)です。
調べによりますと後藤容疑者はきのう午後9時半頃、甲府市寿町の国道で酒気帯びの状態で軽自動車を運転し、道路を横断していた男性をはねたものです。
この事故で甲府市宮前町の茅野彰さん(65)が胸や腰の骨を折る大ケガをしました。
後藤容疑者はきのう南アルプス市の温泉施設で自分が持って行った焼酎2、3合を水割りにして飲み自宅に帰る途中だったということです。
キノコ販売店が毒キノコ売る 10/23 18:50
小淵沢町の農産物販売店で販売していた、野生キノコを食べた三重県の夫婦が、食中毒にかかりました。
山梨県によりますと今月18日、三重県に住む50代と60代の夫婦が北杜市小淵沢町の農産物販売店「消費者市場」から「ウラベニガサ」と書かれたキノコを1パック購入し、翌日、自宅できのこうどんにして食べたところ、吐き気や嘔吐を催し、食虫毒と診断されました。
県が、残っていたキノコを分析したところ、夫婦が購入したのは「ウラベニガサ」ではなく、毒キノコの「クサウラベニタケ」とわかりました。
このため県では、毒キノコを販売したとして食品衛生法に基づき、この販売店を野生キノコに限り、きょうから3日間の販売停止としました。
この毒キノコは、長野県の男性が、採取してきたものをこの販売店が買取り、売っていたということですが、買い取ったのは、1パックだけでした。
今年県内のキノコによる食中毒はこれで5件10人となりました。
台湾大学生殺人の控訴審始まる 10/23 18:50
3年前、富士河口湖町に観光に来ていた台湾人の女子大生を殺害し、甲府地裁で無期懲役の判決を言い渡された男の控訴審が始まりました。
被告は富士吉田市の無職渡辺高裕被告(28)です。
一審の甲府地裁の判決によりますと、渡辺被告は2004年6月、富士河口湖町に観光に来ていた台湾人の女子大生ショウ・ニンキョウさん(当時21)をナイフで脅し、ビニールテープで手足を縛って車のトランクに監禁。
その後暴行した上首を絞めて殺害しました。
渡辺被告は6つの罪で起訴され、一審の甲府地裁の公判で被告・弁護側は、殺人や死体遺棄など3つの罪については認めたもののビニールテープで手足を縛って車のトランクに監禁した事など残る3つの罪については無罪を主張しましたが、今年4月甲府地裁は検察側の求刑通り6つの罪を全て認め、無期懲役の判決を言い渡しました。
これに対し弁護側は、「量刑不当」として控訴したものできょう東京高裁で開かれた控訴審でも弁護側は、一審での主張と同じく3つの罪について改めて無罪を主張し、有期刑を求めましたが検察側は、控訴棄却を求めました。
またきょうの公判で渡辺被告は、「最初は、死刑でもかまわないと思っていたけど、今は被害者や遺族に対して、慰謝料を支払う形で罪を償っていきたい」と述べました。
裁判は次の来月29日に判決が言い渡されます。
緑が丘球場フェンス問題で協議 10/23 18:51
甲府市の緑が丘球場から打球が近隣の民家に飛び込む問題で、球場を管理する甲府市と使用する県高野連がきょう、対策を協議しました。
この問題は甲府市の緑が丘球場の内野フェンスの高さが、通常の硬式野球場の半分程度の13mしかないことから、高校野球の試合中打球が近隣の民家に飛び込むため、市民から安全面を危惧する声が出ているものです。
このため、きょう球場を管理する甲府市と県高野連の間で、今後の対策についての話し合いが行なわれました。
この中で県高野連は「来年5月に山梨県で開かれる関東大会では運営上緑が丘球場の使用が不可欠であり、フェンスの拡張も含めて大会開催へ向けて協力して欲しい」と要請しました。
これに対し甲府市側は「安全面を最優先に対策を考えたい」と述べると共に「球場のフェンス拡張には多額の費用もかかるので即答は出来ない」として具体的な結論は出ませんでした。
このため甲府市と県高野連では近日中に再度協議の場を設けて結論を出したいとしています。
名取組土木が自己破産申請へ 10/23 18:42
南アルプス市の土木工事会社、名取組土木が自己破産申請の準備に入りました。
負債総額はおよそ5億5000万円と見られています。
帝国データバンク甲府支店によりますと南アルプス市有野の名取組土木は1961年に創業し、道路工事や砂防工事など公共工事を中心に、1996年には、8億9000万円の売上高を計上していました。
しかし、その後は公共工事の減少に伴って業績が悪化し、今年6月期の売上高は2億2700万円に低迷していました。
このため、資金調達が限界に達したとしてきのうまでに事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。
負債総額はおよそ5億5000万円と見られています。
鳴沢村で死亡事故 10/23 18:40
昨夜鳴沢村の国道で、道路を歩いていた男性が大型トラックにはねられ死亡しました。
死亡したのは静岡県富士宮市の男性とわかりました。
昨夜10時40分ごろ鳴沢村鳴沢の国道139号線で車道を歩いていた男性が富士吉田市方面から来た大型トラックにはねられました。
男性は頭を強く打ち病院に運ばれましたがおよそ1時間後に死亡しました。
その後の調べで持ち物などからこの男性は静岡県富士宮市に住む佐野勝樹さん(65)とわかりました。
現場は直線道路で、警察では大型トラックを運転していた静岡県浜松市の男性の前方不注意が事故の原因とみて調べています。
五合園、まだ未撤去部分が残存 10/22 18:40
富士山5合目の「五合園レストハウス」が無許可で建物を増改築した問題で、県はきょう現地調査を行いました。
この結果、増改築した部分は撤去されていましたが一部にまだ囲いなどがあることがわかりました。
この問題は富士山5合目にある「五合園レストハウス」が知事の承認を得ずに建物の地下にフロアを造り、環境省と県から自然公園法などに違反するとして撤去を指導されているものです。
そして、この土地を地元の「恩賜県有財産保護組合」を通じて五合園に貸している県は、契約期限の今年3月以降、「違法部分が撤去されない限り契約を更新しない」としています。
これに対し五合園レストハウスを経営する元県議の流石喜久巳さんは、きのう取材に対し「撤去を行った」と述べましたが五合園側から撤去したという連絡を受けた県が、きょう現地を調査したところ、違法な増改築とされた125平方メートルは全て撤去されていましたが、まだ、一部に囲いや石膏ボードでふさがれた部分があり、完全撤去とはいえないということです。
県は「全ての撤去が確認できるまで契約更新はできない」として、ひきつづき撤去を指導するとしています。
国の地域支援交付金は72億円 10/22 18:55
国土交通省が今年度から始めた地域自立・活性化交付金が山梨県にも交付されることになりました。
県では3つの地域を対象に県道や河川の基盤整備を進める方針です。
「地域自立・活性化交付金」は道路の整備などで人や物の流れを活発にし、地域を活性化させようと国土交通省が今年度から都道府県に交付するものです。
県では甲府市やその周辺と、八ヶ岳南麓、それに富士北麓の3つの地域を対象に、道路や河川を整備する広域活性化計画を策定し、国土交通省からの交付が決まりました。
事業は今年度から5年間の予定で3つの地域全体の事業費は161億4000万円、交付金はこのうちの45%およそ72億6300万円で交付額としては全国で最も多い額です。
県では道路の拡幅工事などに交付金を充て、観光エリアまでのアクセスを強化するなど基盤整備に取り組んで観光客の増加につなげる考えです。
中部横断道工事で猛禽類対策 10/22 18:50
中部横断道の工事が予定されている六郷、富沢間の沿線近くで、県のレッドデータブックに記載されたオオタカの巣とヒナ鳥が確認され、国土交通省は、学者など専門家からなる委員会組織を作って保護対策に乗り出すことになりました。
これは今日、身延町役場で開かれた中部横断道の増穂以南推進会議の席上、明らかにされたものです。
中部横断道は、残る未開通区間のうち増穂、六郷の工事区間を中日本高速道路が、また新直轄方式による六郷、富沢の工事区間を、国土交通省がそれぞれ受け持ちます。
この中で国土交通省は、六郷、富沢間の沿線近くで、絶滅の恐れがあるとして県のレッドデータブックに記載されたオオタカの巣とヒナを確認したことを明らかにしましたそして猛禽類を研究している学者など専門家からなる委員会組織を年内にも設立し、道路建設への影響の度合いや保全措置などを講じていくということです。
国土交通省が、道路建設に伴ってこうした動植物の保護を目標にした組織を作るのは、県内では7年前に作られた新山梨環状道路・北部区間の「甲府北部オオタカ検討会」についで、2例目となります。
きのこ狩りの男性が転落死 10/22 18:50
キノコ狩りに出かけた男性が崖から転落し死亡しました。
死亡した場所は北杜市の尾白川渓谷でマツタケが取れる場所として知られています。
きょう午前7時半頃北杜市白州町の尾白川渓谷にある千ヵ淵の東側の崖の木に男性が引っかかっているのを捜索隊が見つけました。
この男性は北杜市白州町白須に住む埴原満さん70歳で病院に収容されましたが既に死亡していました。
死因は、頭部打撲によるものと見られています。
現場は、渓谷の入り口から徒歩でおよそ40分かかる急斜面の崖で地元では、マツタケが採れる場所として知られています。
警察の調べによりますと埴原さんが見つかった場所からおよそ40メートル上の崖には滑ったような跡があり警察では埴原さんがマツタケ狩りをしている最中に足を滑らせたものとみて調べています。
埴原さんは、きのうの午後から尾白川渓谷にキノコ狩りに出かけ夜になっても帰宅しなかったため今朝から警察や消防などおよそ60人体制で捜索していました。
甲州市で民家を全焼 10/22 18:55
甲州市で民家を全焼する火事があり2人がやけどをしました。
きょう午後1時半頃、甲州市塩山千野の広瀬ひろ乃さん89才の家から火が出ているのを、近所の住民が発見しました。
この火事で木造2階建ての住宅およそ150平方メートルを全焼した他、隣接する2軒の家の壁を焼きました。
そして広瀬さんが避難する際に、顔や手足にやけどを負った他、長女も顔と手に軽いやけどを負いました。
広瀬さんは、長女と次男と3人暮らしで、出火前、長女が台所で魚を焼いて、その場を離れていたということです。
現場検証の結果1階台所付近の燃え方が激しい事から、警察と消防では魚を焼いていたコンロの火の不始末が火事の原因とみて調べています。