甲府放送局

2007年10月25日 14時8分更新

リニアで南ア貫通ルート検討


2025年を目標に東京と名古屋の間で開業を目指すリニア中央新幹線の運行ルートについてJR東海は南アルプスにトンネルを掘って、ほぼ直線のルートの実現が可能かどうかを検討するため、現地調査を行う方針を決めました。

山梨県で走行実験が行われているリニアモーターカーについてJR東海はことし4月、2025年を目標に東京と名古屋の間で開業を目指す方針を示しています。

この運行ルートについてJR東海では、山梨県西部の南アルプスにトンネルを掘って、ほぼ直線のルートの実現の可能性を検討するための現地調査を行う方針を決めすでに国へも伝えました。

調査では直径5メートルほどの作業用の坑道を横から掘って、地質や地層それに湧き水がでるかなどを把握したいとしています。

南アルプスを貫くルートが実現しますとほぼ直線の運行が可能になるため、山梨県を始め計画沿線の都府県などが提案しているルートと比べて、走行距離と所用時間はともに短くなります。

JR東海では、「建設にかかるコストや技術的に何ができるかなどさまざまな面から検討している段階だ」と話しています。