まず、受信するようになってしまった迷惑メールをブロックするための対策をご紹介します。
ウイルスと違って、迷惑メールは基本的にメールサーバー経由でお使いのパソコンに届くので、ルートが明確です。そのため、水をろ過するように、いくつかのフィルターを通すことで、必要なメールと迷惑メールを振り分け、できるだけ必要なメールだけが残るようにします。
ただ、注意しなければいけないのは、迷惑メールはどんなに対策をしても完全に防ぐことはできないという点です。フィルターの精度が高くなっても、必要なメールと迷惑メールを誤判定してしまうこともあります。そのため、最終的な確認作業は必要になります。
迷惑メールはメールサーバー経由でやってくるものなので、上の図にあるように、最初にプロバイダにメールが届いた時点で排除してしまうのが重要です。プロバイダのフィルターをすり抜けて届いたメールだけ自分のパソコンで処理します。プロバイダのフィルターで多くの迷惑メールがブロックされるので、最初に数を減らしておけば、そのあとの作業が楽になります。
提供されるサービスには、プロバイダが受信した時点で迷惑メールを判別し届けないようにするもののほかに、受信したくないメールを登録しておく方法や、登録された情報(キーワードなど)をもとに、受信したメールを自動的に迷惑フォルダに振り分ける方法などがあります。
プロバイダことに迷惑メール対策のサービスが各種用意されていますので、お使いのプロバイダのサービスを確認してみてください。
プロバイダの設定したフィルターも通り抜けて届いてしまうものは、さらにメールソフトや対策ソフトで遮断します。迷惑メールが通り抜けられないように、いろいろな網目の網を用意して、キャッチするということです。
Windows メールには、迷惑メールを通常のメールとは別のフォルダに振り分ける機能が搭載されています。
「ツール」-「迷惑メールのオプション」をクリックします。
迷惑メールの可能性があるメールが送られてきたときの処理レベルを「低」、「高」、「セーフリストのみ」から選択して「OK」をクリックします。
ウイルスバスター2007の「迷惑/詐欺メールの判定」機能で、受信メールに含まれる、特定の用語の出現頻度や、出現箇所などを分析し、そのメールが迷惑メールや詐欺メールかどうかを判定できます。迷惑/詐欺メールとして判定されたメールには、件名に [MEIWAKU] または [Phishing] と挿入されます。なお、お使いのメールソフトが対応している必要があります。
【対応メールソフト】
・Microsoft Outlook Express 6.0 Service Pack 2
・Microsoft Outlook 2000、2002、2003
・Netscape 7.1
・Mozilla Thunderbird 1.5
・Eudora Pro 6.2J
・Becky! Internet Mail version 2.0
・Windowsメール(Windows Vistaの場合)
「迷惑/詐欺メールの判定」を「有効」にします。
判定のレベルや「許可するアドレス」「禁止するアドレス」などを細かく設定できます。