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【千葉】

心移植 ドイツで待つ 拡張型心筋症 千葉市の瀬川さん 

2007年10月24日

 心臓のポンプ機能が低下し、心不全などを引き起こす恐れがある「拡張型心筋症」と闘病中の瀬川美由起さん(46)=千葉市稲毛区=が、十一月に心臓移植手術の専門病院があるドイツへ渡航することが決まった。瀬川さんはドイツで心臓の検査を行い、心臓移植を待つ患者として登録される。 (武田雄介)

 瀬川さんは十一月六日に成田空港から出発する予定で、現在搭乗機の手配などを行っている。

 支援団体「美由起さんを救う会」によると、募金総額は七千六百二十九万五千七百七十一円(二十一日現在)。手術に必要な約九千三百五十万円には達していないが、手術の保証金や渡航費用約五千二百万円は工面できることや、瀬川さんの補助人工心臓の状態、ドイツでの滞在先が確保できたことなどから、渡航を決断した。募金活動は目標額に達するまで続けられる。

 瀬川さんは体調が悪化した今年三月、東京都内の病院に運ばれ、今も集中治療室(ICU)に入院している。今月中旬に入院先を訪れた救う会の関係者によると、「(救う会の)皆さんが頑張ってくれているから、私も頑張らないと」などと話していたという。

 その際、中学一年の二男の運動会を撮影したDVDを見せると「母親の顔になってうれしそうに笑っていた」(救う会)という。

 ドイツで瀬川さんは、感染症予防などの体調管理や、手術に向けた体力づくりをしてドナーを待つ。救う会は「心臓移植のチャンスを逃さないために早めに渡航することになった。あと少し協力をお願いします」と呼びかけている。

 募金は郵便局の振替口座「00160−2−558848」、口座名義「ミユキサンヲスクウカイ(美由起さんを救う会)」などへの振り込みでも受け付けている。問い合わせは、同会=(電)043(308)7711(平日午前九時−午後三時)=へ。

 

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