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■転売を取り巻く状況に関する考察■

まず、すべての物事には良い面と悪い面があります。
ただ悪いだけの物など、この世に存在することは出来ません。
転売に関しても、もちろん良い側面と悪い側面があります。

転売の良い側面

 東京等でのイベント限定品を地方の人間が手に入れるための重要な流通経路となっている。
 買い逃した品を後日入手するための手段の一つとして機能している。
 処分したい物を適正価格で処分するための手段の一つとして機能している。

転売の悪い側面

 限定品の購入を困難にしている要因の一つになっている。
 通常流通品の買占めにより、不当な価格高騰を招いている。
 生産者の市場予測を困難にする要因の一つになっている。


さて、そこで現在の一般的な転売に対する認識ですが、

 転売行為は悪。転売するものは死ねばいい。

という意見がネット全体における共通認識になっていると思います。
なぜこんな片寄った共通認識になっているのでしょうか。

少なからず、転売による恩恵を受けている人間、転売に係わっている人間が数万人規模で存在しているにもかかわらず、
少しでも転売を擁護しようとすると、即周囲から非人間的な扱いをされ断罪されます。
転売を悪と認めないと、ネット上では会話すら成り立ちません。
転売によりかなりの恩恵をうけ、転売が無くなると困ると思っている人ですら、
公の場では転売を非難することを余儀なくされています。

この状況に、私はとても違和感を感じますし、気持ち悪いと感じています。
まるでカルト宗教の信者たちを見ている気分です。


転売をしている人もさまざまであり、上記の側面の話だと、

良い側面<悪い側面

を行っている人は周囲から嫌われても仕方ないと思いますが、
(過去に私自身が転売を非難する発言をしたのは、嫌われても仕方の無い行為をしている人に対してです。)

良い側面>悪い側面

を行っている人は、消費者のニーズに応え存在するメリットも大きいはずです。
現にオークション等の転売行為はしっかりと社会に根付いて機能しています。

そもそも、転売=悪という認識が芽生えたキッカケは、過去に悪い側面を全面的に出した
一部の転売集団が、強烈なインパクトを周囲に与えて、転売行為に悪い印象を深く植え付けたこと
によると思います。
が、それにしてはあまりにも嫌悪意識が根深すぎる。
なぜ、ここまで転売を擁護することが認められず、言論が弾圧され、
ある種の宗教的な集団心理が働いているのか。
いままで直接的に転売行為による被害を受けたことのない人までもが、なぜ周囲の人間に同調し
盲目的に転売行為を非難するのか。
日常的にオークションで落札し、プレミアショップやレンタルショーケースを物色しているにもかかわらず、
なぜ発言するときだけは転売行為を全否定するのか。


その理由を確かめてみたくなったので、
自ら転売屋を名乗り、サイトにもあえて「転売」の文字を書き記しています。

もちろん販売を行っている一番の主目的は「良いものをより安く」というお客様へのサービスですが、
できるだけ 良い側面>悪い側面 を維持しつつ、市場にも極力悪影響を与えない範囲で転売を行い、
自分の行為を擁護する人がはたして現れるのか、それとも最後まで非難されたままで終わるのか、
事の成り行きを見守っています。

したがって多くの人々から非難されることはあらかじめ想定していたことですし、
もしその状況を見て、わずかながらも何か違和感を感じる人が出て、自分の頭で色々と考察をしていただければ、
それだけでも自分の行為に意義はある物と考えています。

転売を擁護したいわけではなく、この気持ち悪い意識統制が通常に戻り、
まともな議論が可能な状態になって欲しい、ただそれだけです。